こんな形で幕引きしたくなかった…プルシェンコ(読売新聞) - goo ニュース
日本時間の昨日深夜に行われたフィギュアスケートの男子シングルSPでトリノ
の金メダリストの‘皇帝’エフゲニー・プルシェンコが演技前の練習で腰の痛みを
悪化させ棄権するという波乱があった。
プルシェンコは前回のバンクーバーで銀メダルに終わった後、痛めていた腰の
手術を受けて昨年1月に受けて復帰し12月のロシア選手権でコフトゥンから
敗れたものの地元開催での金メダルを期待されて実績で選出され団体戦では
SPでは羽生に次ぐ2位でフリーではトップで団体戦の金メダル獲得の原動力に
なっていた。
ただ故障明けでベストコンディションではないにも拘わらず団体戦のために
(男子シングルの枠が1つしかない事もあったが)SPとフリーの両方に出場し、
なおかつ個人戦にも出場しているのだから影響が出ないわけがないと思って
いたので このニュースを聞いた時には別段驚きもしなかった。
団体戦は今大会初の試みで手探り状態でもあったが日本などはシングルは
羽生と町田、浅田と鈴木というようにSPとフリーを別々の選手に振り分けて
‘何が何でも団体でメダル’という姿勢ではなかった。
一方でロシアは前回のバンクーバーではメダルなしに終わった事もあり
フィギュアスケート王国復活の勢いをつけるために全力で勝ちに行った感が
強く、シングルではプルシェンコや女子のユリア・リプニツカヤをSPとフリーの
両方に出したのが何よりの証拠。
それを考えると1つの大会期間中に合計で4度も滑るというのは厳しいと
いう事になるだろうし、日本の鈴木や町田が失敗したようにフリーのみ出場
する難しさもある。
フィギュアスケートの団体戦を野球のWBCのような会場の雰囲気を知る
ための調整試合にするべきか、国の威信をかけた真剣勝負にするか位置
付けが早くも微妙な種目になってきた。