総天然色版ウルトラQでモノクロの方が いいEPは

　昨日から始まった総天然色版ウルトラQは今日で12話の鳥を見たまでがOA
された。

　3話の宇宙からの贈り物は一昨年の7月に視聴者リクエスト1位でOAされた
のを見ているので既視感が強かったのだが、それ以外は初見なのでゴメスや
リトラにペギラなどはカラー版で見るとゴメスは角付きゴジラというのが分かるし
ペギラはチャンドラーに流用されたのが分かる。

　とはいえ当然ながらモノクロの方が シックリ来るEPもあり、その1つがクモ
男爵だ。

　クモ男爵は霧の中の怪しげな洋館に迷い込んだ万城目達のEPで時間帯は
夜で是んパン的に暗闇の中で話は進むし明かりも燭台などの方が似合うモノ
トーンの世界なので、カラーよりもモノクロの方が シックリ来ると思ってしまう。

　また初期作品である変身や悪魔っ子なども巨人や少女・リリーはカラーよりも
モノクロの方がムードが出ているし巨人を演じた野村浩三のヒゲ面は同じく
モノクロ作品の七人の侍の三船敏郎を髣髴させるムードで、七人の侍がカラー
化されたら違和感があるように変身に登場した巨人も然りではないだろうか。

　余談ながらウルトラQは東宝映画のライブフィルムを流用しているシーンが
多々ある。

　例えばペギラやボスタングなどを攻撃する戦闘機のF86F戦闘機やモングラー
を迎撃する戦車部隊などはラドンや地球防衛軍に登場したものだったし、鳥を
見たの都市破壊シーンやモングラー編のラストで火山噴火シーンもラドンの
シーンを流用しているのが分かる。

　これらは いずれもカラー作品だったもののウルトラQがモノクロだったので
既視感がなかったのだが、カラーだとモロなので流用したなというのが分かって
しまう。

　それを考慮するとモノクロが似合うシーンも けっこうあるものだと思うのだ。