村田諒太 現役続行を表明!「もう一度、世界の舞台に立ちたい」
ロンドン五輪ミドル級の金メダリストで元WBAミドル級王者の
村田諒太が、今日行われた記者会見の席で現役続行の意思を表明
したようだ。
10月20日にラスベガスでロン・ブラントの挑戦を受けた村田は
ブラントの旺盛な手数の前に押されまくり大差の判定で敗れタイ
トルを失ったのだが、再起に関しては言葉を濁していたので年齢
的に見ても‘このまま引退も’と囁かれていたので再起するとい
うコメントを聞いて一安心である。
村田諒太は攻防分離タイプで強烈なワン・ツーとボディブロー
以外は怖いパンチがなく、コンビネーションも少ないというのが
ブラント戦の敗因とされていた。
ただし個人的には村田は野茂英雄のようなタイプで野茂がMLBに
移籍した時に‘ストレートとフォークしか持ち球がなく、そのスト
レートも150㌔に届かないのでメジャーでは通用するわけがない’
という意見が多かったのと似ているような気がする。
村田は頭脳明晰で適応能力が高いと思っており。実際に昨年の
アッサン・エンダム戦では5月の初戦から10月の再戦を見比べると
長足の進歩が見られていたのを思い出す。
以前も記したようにミドル級という階級は欧米の選手の層が厚い
クラスの一方、日本ではスパーリングパートナーすら見つけるのに
難儀するわけで‘村田のようなスタイルは動き回られると厳しいの
では’という批判的なコメントが度々載っていた。
しかしエンダムとの初戦でダウンを取り2試合目にはギブアップ
させるなど動き回るスピードタイプへの対処が可能と思われたので、
次のブラント戦は竹原慎二からタイトルを奪取したウイリアム・ジ
ョッピーのようなアメリカンスタイルのミドル級への対処が試され
ていたのだ。
残念ながらブラントサイドから徹底的に研究されて完敗したわけ
だが、それと同時に体調不良があったのも事実。
思えば村田はロンドン五輪で金メダルを取る前年に世界選手権で
銀メダルを獲得したのが注目されるきっかけになったわけだから、
負けを糧にできるタイプだと思えるし幸いプロモーターのボブ・ア
ラムが再戦契約を取り付けているのを考えるとチャンスはまだある
と思われる。
賢明な村田の事だから同じ轍を踏まないように準備すればブラン
トorファルカンの勝者に挑戦しても勝てるチャンスはあると思うの
で、これから更にレベルアップした村田を見てみたいものだ。