ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
上原康恒の初防衛戦に思う
今から30年前の今日、80年11月20日はデトロイトで10度防衛していた
王者のサムエル・セラノからWBAのJライト級タイトルを6Rに右フック一発で
大逆転KOで奪取した上原康恒が3位のレオネル・エルナンデスに2-1の
判定で辛勝し初防衛に成功した日である。
挑戦者のエルナンデスはアレクシス・アルゲリョ、アルフレッド・エスカレラ、
サムエル・セラノと3度激闘を繰り広げたベネズエラの強打者で試合前の
予想では‘強打者同士のスリリングな打ち合いになる事必至’ だったので
‘こういう魅力的なカードはウィルフレッド・ゴメス-ロイヤル小林戦以来か’と
期待に胸弾ませて この日が来るのを楽しみにしていた。
試合前に金平会長がヒゲ面の挑戦者に‘ヒゲでダメージが軽減される’と
クレームを付けヒゲを剃らせるというハプニングまであったのも懐かしい思い
出だ。
さて試合が始まると強打者のはずのエルナンデスが足を使って動き回り
ジャブしか出さないという意外な展開で始まり、‘デトロイトの再現’とばかりに
フックを振り回す上原とベツリオ・ゴンサレスを髣髴させるディフェンシブに
戦いジャブを中心にした軽いパンチでエルナンデスが応戦いう図式で15Rを
終えた。
終了後にエルナンデスは‘勝ったぞ’というポーズで大喜びだったが、実際
の判定は2-1で上原の勝ち。
問題なのが韓国人レフェリーと日本人ジャッジは149-147、149-146で
上原だったのに対し、ベネズエラ人ジャッジは148-141という大差でエル
ナンデスという採点だった。
当然エルナンデスは試合後に‘ドロボー’と怒りを爆発させていたが当時の
世論では‘エルナンデスは挑戦者にあるまじき消極的な戦いぶりで、腰を
引いたジャブを中心にした攻めでは勝ちはありえない’と判定は妥当という
論調だったが、ラウンドマストシステムが定着した今ならベネズエラ人ジャッ
ジの採点の方が正解だという事になる。
上原にとって幸運だったのは中立の韓国人レフェリーがラウンドマストシス
テムで採点しなかった事だろうし、実際に今なら手数の少ない強打型の
選手は採点上不利を被るだろう。
それにしてもエルナンデスは強打という武器を封印してでも上原の弱点で
ある手数の少なさをついたアウトボクシングを敢行したわけで、中南米ボク
サーの戦い方の幅の広さを痛感したのだった。
そんなわけで‘これだったらセラノとのリターンマッチはヤバいぞ’と感じた
のだが、実際に上原は初防衛戦から4ヵ月後に行われた2度目の防衛戦と
なるセラノ相手のリターンマッチでは終盤に強打をヒットするものの逃げ
切られタイトルを奪回されてしまうのだった。
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挑戦者には「タイトルを取りに行く姿勢じゃないボクシング」ってさ片付けられて
あの後 上原対ロイヤル小林とか
小林、サンチェス挑戦とか噂のぼったけど観たかっナァ、
ファンの目線が上がったので今では内容を伴わないと文句が出ますよね。
30年ほど前までは考えられなかったですよ。
小林-サンチェス戦はともかく、上原戦は見たかったですよね。
浜田vsシールズ戦も「勝ってよかった」が大勢を占めてたような
会場は期待のKOが見られずクッタリしてましたが・・・。
上原はロイヤルの東洋Fe級戦の観客席にいて、インタビューされてましたね。
「まだ早いんじゃないですか」と微妙なコメントしてました(笑)。
両者と戦った人に聞いたら、なんと「ロイヤルの方がパンチあった」と言っておいででした。
JFeがJLより強打だった・・・と。ビックリ。
ロイヤル小林vsサンチェスとか噂に上がってました。
私はダニー・ロペスvsロイヤルとか見たかったなぁ。
もし敵地で実現してたら現地で語り草になったでしょうね。
結局はそうなるでしょうね。
大場政夫なども全ての防衛戦で素晴らしい試合をしたわけでもないですし、ベツリオ・ゴンサレス戦は今なら負けでもおかしくないかもしれません。
ロイヤルの方がパンチがあったというのは、あながちウソでもないでしょう。
ロイヤルもかなり絞りまくってましたからね。
ロペス-ロイヤル戦は見たかったですね、ロペスは
シゲ福山に負けてますしね。