
【霊宝護諸童子経】
この経文を誦す事で、五神童子や十方の聖衆が守護に来られ、
災いを消し福を降し、罪咎が除かれるとされる。
「道言(どうげん)
天地父母(てんちふぼ) 日月五星(じつげつごせい)
運黒自然(うんこくしぜん) 凡人居世(ぼんじんきょせい)
命属北斗(めいぞくほくと) 七星三台(しちせいさんだい)
輔弼華蓋(ほひつかかい) 本命星官(ほんめいせいかん)
元辰眞君(げんしんしんくん) 二十八宿(にじゅうはっしゅく)
南斗北斗(なんとほくと) 東斗西斗(とうとせいと)
衆星官属(しゅうせいかんぞく) 天地水三官(てんちすいさんかん)
河姑織女(かこしょくじょ) 天河星衆(てんがせいしゅう)
一切神仙(いっさいしんせん)
世間男女立身濁世(せけんだんにょりしんだくせい) 出入門戸(しゅつにゅうもんこ)
衝突天狗天河(しょうとつてんぐてんが) 悪星醜宿(あくせいしゅうしゅく)
致有刑尅(ちゆうけいこく) 三さつ六害(さんさつろくがい)
禍釁相仍(かきんそうじょう) 豈知趣向(かいちしゅこう)
若能虔心祝誦(じゃくのうけんしんしゅくしょう) 降福流恩(こうふくりゅうおん)
使諸男女(ししょだんにょ) 或求嗣胤(こくきゅうしいん)
或保長年(こくほちょうねん) 普謝衆霊(ふしゃしゅうれい)
皆如是願(かいにょぜがん)
身中七傷六害(しんちゅうしちしょうろくがい)胎娠元辰(たいしんげんしん)
応是屯災可倚(おうぜとんさいかき) 十方諸善童子(じっぽうしょぜんどうじ)
重賜威光(ちょうしいこう)為除厄難(いじょやくなん)
保寿延生(ほじゅえんせい)
道言(どうげん)
道能生成(どうのうせいせい) 道能育養(どうのういくよう)
七神童子者(しちしんどうじしゃ)
是中天北斗七星之精気也(ぜちゅうてんほくとしちせいしせいきや)
凡人蔭在胎中(ぼんじんいんざいたいちゅう) 七月之時(しちげつしじ)
下降人身(かこうじんしん) 開明九竅(かいめいきゅうきょう)
記於姓名(きじんせいめい) 便属管係(べんぞくかんけい)
一曰天蓬(いちいわくてんほう) 二曰天内(にいわくてんない)
三曰天衝(さんいわくてんしょう) 四曰天輔(しいわくてんほ)
五曰天禽(ごいわくてんきん) 六曰天心(ろくいわくてんしん)
七曰天柱(しちいわくてんちゅう)
道言(どうげん)
諸善童子(しょぜんどうじ) 各乗飛雲七明之車(かくじょうひうんしちめいししゃ)
五綵之衣(ごさいしい)
従十方神仙兵馬七億万衆(じゅうじっぽうしんせんひょうばしちおくまんしゅう)
常在人間(じょうざいじんかん) 分身変化(ぶんしんへんげ)
或長或短(こくちょうこくたん) 或男或女(こくだんこくじょ)
執符把禄(しつふはろく)
検校罪福善悪因縁(けんこうざいふくぜんあくいんねん)
男女年命長短(だんにょねんめいちょうたん)
人能知之(じんのうちし) 不死長生(ふしちょうせい)
若諸世俗夫妻男女(じゃくしょせぞくふさいだんにょ) 命隔星河(めいかくせいか)
身居桜閣(しんきょろうかく) 或男女有隔越之難(こくだんにょゆうかくえつしなん)
橋梁不通(きょうりょうふつう) 滞在三十六星河之畔(たいざいさんじゅうろくせいかしはん)
夕被天狗所隔(ゆうひてんぐしょかく) 暁為地狗所越(きょういちくしょえつ)
眷属咨嗟(けんぞくしさ) 憂無路(ゆうてきむろ)
但当虔懇焼香転経(たんとうけんこんしょうこうてんきょう)
謹請七元眞気童子(きんせいしちげんしんきどうじ) 流恩降福(りゅうおんこうふく)
為度滅厄(いどめつやく) 放赦男子女人(ほうしゃだんじにょにん)
得過星河(とくかせいか) 孤神不犯於孩童(こしんふはんじんかいどう)
河母無侵於幼稚(かもむしんじんようち)
男女成立(だんにょせいりつ) 身命延長(しんめいえんちょう)
南斗添益算之符(なんとてんえきさんしふ)
北斗落死籍之字(ほくとらくしせきしじ)
父母安泰(ふぼあんたい) 各保吉昌(かくほきっしょう)
一請東方九気天中九神童子(いっせいとうほうきゅうきてんちゅうきゅうしんどうじ)
為諸男女度脱春三月所有疾病(いしょだんにょどだつしゅんさんげつしょゆうしっぺい)
三刑四殺(さんけいしさつ) 七傷八難(しちしょうはちなん)
河神侵撓之厄(かしんしんとうしやく)悉令消散(しつれいしょうさん)
二請南方三気天中三神童子(にせいなんぽうさんきてんちゅうさんしんどうじ)
為諸男女度脱夏三月所有疾病(いしょだんにょどだつかさんげつゆうしっぺい)
三刑四殺(さんけいしさつ) 七傷八難(しちしょうはちなん)
河神侵撓之厄(かしんしんとうしやく)悉令消散(しつれいしょうさん)
三請西方七気天中七神童子(さんせいさいほうしちきてんしゅうしちしんどうじ)
為諸男女度脱秋三月所有疾病(いしょだんにょどだつしゅうさんげつゆうしっぺい)
三刑四殺(さんけいしさつ) 七傷八難(しちしょうはちなん)
河神侵撓之厄(かしんしんとうしやく)悉令消散(しつれいしょうさん)
四請北方五気天中五神童子(しせいほっぷごきてんちゅうごしんどうじ)
為諸男女度脱冬三月所有疾病(いしょだんにょどだつとうさんげつゆうしっぺい)
三刑四殺(さんけいしさつ) 七傷八難(しちしょうはちなん)
河神侵撓之厄(かしんしんとうしやく)悉令消散(しつれいしょうさん)
五請中央一気天中一神童子(ごせいちゅうおういっきてんしゅういっしんどうじ)
為諸男女度脱四季之内所有疾病(いしょだんにょどだつしきしないしょゆうしっぺい)
星河浸撓(せいかしんとう) 三災九厄(さんさいきゅうやく)
悉令解除度脱(しつれいかいじょどだつ)。」
【梓潼帝君応験経】
この経文を誦すならば 百福を集め子孫も栄えるが、
これを冒涜するならば禍は自分と九祖にまで及ぶとされる。
「爾時(じじ)
元始天尊(げんしてんそん) 在鬱明天宮玉京山内(ざいうつめいてんぐうぎょくきょうさんない)
結成五色彩雲之蓋(けっせいごしきさいうんしかい)
領諸天仙衆(りょうしょてんせんしゅう)
日月星辰輝煌晃曜(じつげつせいしんきこうこうよう)
山川鬼神拱手讃嘆(さんせんきしんきょうしゅさんたん)
咸曰(かんえつ)
吾等生居混濁塵凡之世(ごとうせいきょこんだくじんぼんしせい)
希遇天慈(きぐうてんじ) 広為開悟(こういかいご)
時梓潼帝君雍容進歩(じしとうていくんようようしんぽ)
再拝帝前(さいはいていぜん) 長跪而言(ちょうきじげん)
弟子従劫劫中(でしじゅうごうごうちゅう) 万失本身(ばんしつほんしん)
謫在蜀地(てきざいしょくち) 念下凡受諸雑劫(ねんかぼんじゅしょざつごう)
或生禽獣之中(こくせいきんじゅうしちゅう) 或処蠻戎之内(こくしょばんじゅうしない)
富貴有別(ふうきゆうべつ) 貧賤有殊(ひんせんゆうしゅ)
受水火刀兵之災(じゅすいかとうへいしさい)
罹輪迴生死之苦(りりんねしょうじしく)
不知有天地日月星辰(ふちゆうてんちじつげつせいしん)
毀謗教門(きぼうきょうもん)
不敬三宝師資父母(ふけいさんぽうししふぼ)
致令生雖快楽(ちれいせいすいかいらく)
不免堕五趣三塗(ふめんだごしゅさんと)
劫劫輪迴(こうこうりんね) 不知覚悟(ふちかくご)
見此等人民(けんしとうじんみん) 受報非一(じゅほうひいつ)
今遇天尊下臨(こんぐうてんそんかりん) 願為宣説(がんいせんせつ)
以開愚昧(じかいぐまい)
爾時(じじ)
元始天尊即現毫光(げんしてんそんそくげんごうこう)
輝耀万里(きようばんり) 諸天仙衆(しょてんせんしゅう)
き諸天上地下水涜獄司神祇(きしょてんじょうちかすいとくごくししんぎ)
各居瑠璃五色之内(かくきょるりごしきしない) 以聴宣法(じちょうせんぽう)
元始天尊曰(げんしてんそんいわく)
奇哉(きさい) 帝子憫念衆生(ていしびんねんしゅじょう)
説是因縁(せつぜいんねん) 心為開悟(しんいかいご)
陰陽遷迭(いんようせんてつ) 日月推移(じつげつすいい)
星辰流伏(せいしんりゅうふく) 地土崩裂(ちどほうれつ)
皆属上天変遷(かいぞくじょうてんへんせん)
凡民受天地中生(ぼんみんじゅてんちちゅうせい)
稟陰陽気(ひんいんようき) 五行成就(ごぎょうじょうじゅ)
二気結成(にきけつせい) 不知人身難得(ふちじんしんなんとく)
中土難生(ちゅうどなんせい) 嫉妬貪婪(しっとどんらん)
未知懺悔(みちざんげ) 致受兵戈疫癘(ちじゅへいかえきれい)
水火災殃(すいかさいおう) 悉皆由也(しつかいゆうや)
臣従前稽首告(しんじゅうぜんけいしゅこく)
天尊曰(てんそんいわく)
民受災禍(みんじゅさいか) 竟莫憫聞(きょうばくびんもん)
何以解謝(かじかいしゃ)
天尊憑几而言(てんそんひょうきじげん)
汝居昊天之佐(じょきょこうてんしさ) 斎太乙之尊(さいたいいつしそん)
名高南極(めいこうなんきょく) 被四方(とくひしほう)
掌混元之輸迴(しょうこんげんしりんね) 司仕流之桂禄(ししりゅうしけいろく)
六籍並考(ろくせきへいこう) 五嶽具聞(ごがくぐもん)
念此凡民(ねんしぼんみん) 当為救済(とういきゅうさい)。」
