画像の本は、最初アメリカで出版され、その後邦訳されて、2000年に
出版された、「体外離脱を試みる」という本です。
この本の著者ピーターソン氏はミネソタ州在住との事ですが、この分野で
有名なもう一人、
ジェリー・グロス氏もミネソタ在住です。
ミネソタ州は、わたくしの住むこの州の隣で、わたくしの印象では、
ミネソタ州はアメリカ国内の中でも、キリスト教以外の宗教も柔軟に
受け入れている州です。
この本は、この分野に関する本が比較的多いアメリカの中でも、「基本的な
情報が載っている」として、高い評価を得ています。
内容は、彼自身の簡単な生い立ち、体験の始まり、体験の日記、そして
体外離脱(幽体離脱)の為の沢山のエクササイズ、質疑応答という流れに
なっています。
ノーシスなどでも、体外離脱(幽体離脱)を体験する為には、まず完全に肉体と
心をリラックスさせ、それから特有の「振動」を生じさせ、それが高まった時に
離脱する意図を持って、肉体から意図的に離脱する、或いは、自然に遊離すると
いう事が教えられ、その為の有効な補助手段として、各種のマントラや瞑想の
方法が伝えられていますが、この本の中で紹介されるエクササイズでは、シンプルな
方法で特有の振動を起こし、直接振動に同化する為の非常にシンプルな方法が
挙げられています。
この本の中で、著者は自分がカトリックの家で育ち、そして西洋の多くの
カトリック信者がそう考えるように、「教会はこのような現象があるとは教えておらず、
知覚の異常か、あるいは悪魔がそのように見せている」と言われるであろう事を
恐れ、葛藤し、結局、この現象を肯定し、研究する方向を選んだ事を告白します。
この部分は、もしかしたら日本の、そしてキリスト教文化に馴染みのない方には少し
イメージし難いかもしれませんが、西洋のカトリック信者は、「教会の教えに沿っているか
否か」という事を、物事の善悪正否の基準にして考えます。
個人的には、体外離脱(幽体離脱)そのものが素晴らしいのではなく、そこで何を
体験するか、そしてどのように自分が変わっていくか、という方が重要であると思っています。
わたくしはこれまで、色々な人の体験を聞いてきましたが、体外離脱(幽体離脱)を体験した
と言っても、精神的に停滞している全く人は停滞しており、単純にこれが出来るか否かで人の
精神を判定する事は出来ないと思います。
この本の著者が、体外離脱(幽体離脱)によって精神的な変化を遂げ、自分のこれまで
教え込まれてきた「宗教的信念と精神性からは程遠い事を知った」という事を語る部分で、
個人的に非常に共感した部分があります。
これは、それまで彼が毎週通っていた教会と、その教えに対するものですが、
…………
「なぜ彼らは感謝祭やビンゴ・ゲームを教会で主催するのか?
イエスは、教会をそうした事に使わないようにと言っているのに、
それどころか、イエスは教会の建物で、金銭を交換したりしないようにとさえ言っているのだ。
そもそも、一体どうして、教会では献金かごが回ってくるのか?
世界には飢えている人がいるというのに、どうして彼らは豪華な教会の建物に何百万ドルの
大金を費やすのか。
(中略)
どうしてみんな、日曜日には教会に行って、他の日は神のことなど忘れて過ごすのか。
教会に行くのは義務であり、一旦その義務が果たされさえすれば、他の日は何をしようと
許される、というのは何か間違っている気がした。
たった一度の体外離脱体験が、それまでの偽善的な概念を全て吹き飛ばしてしまったのだ。」
……………
これは丁度、アメリカに来たばかりの頃のわたくしと全く同じ心境で、彼自身、本当に
何かを体験し、そして精神的に変わったのだという証明であるように感じられました。
紹介されているエクササイズに関しては、シンプルで全く宗教色がなく、複雑な宗教的技法が
難しいと感じられるタイプの人にも、合うのではないかと思われます。
以下、その中の二つを抄掲させて頂きます。
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【音楽を思い浮かべる】
このエクササイズは、友人が教えてくれたものだ。
彼は、これを身体から抜け出る時に使っている。
まず、完全にリラックスした状態になる。
そして、自分がよく知っている歌を思い浮かべて、それが聞こえてくるのを想像する。
その歌だけに、完全に注意を向ける。
この練習を、本当に歌が聞こえているように感じられるまで繰り返す。
音楽が本当に聞こえてくるように感じたら、その音楽を、簡単にバイブレーションに
変えられる。
それで、体外離脱が簡単に出来る。
【意識の光を動かす】
私はこの方法で、体外離脱を数回している。
これもまた、奇妙で害のない現象が生じる。
楽な姿勢で目を閉じて、頭の中に心配事や、色々な考えが浮かんでこなくなるまで、
完全にリラックスする。
それから、自分の意識が、どこにあるかを考える。
頭の中心か、それとも眉間の辺りか、決まったら、そこに小さな光があるのをイメージ
する。
場所は正確でなくても構わない。
もしも、最初に決めた場所に光があるのがしっくりこなければ、場所を移動させる。
それから二、三分、その光を出来るだけ鮮明にイメージする。
全身の感覚を、頭にだけ集中できるようになるまで、身体の他の部分の感覚は、出来るだけ
なくしておく、
その後で、感覚を更に鈍くさせる。
そうすると、光にだけ感覚が集中するようになる。
次に、光がゆっくりと頭の下、元の位置から、約10センチくらいの所まで下りてくるのを
連想し、また元の位置に戻す。
これを何度か繰り返す、
このイメージ方法は、体外離脱の為のバイブレーションを起こす事が出来る。
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「石川議員、逮捕までの発言」
http://www.youtube.com/watch?v=dnZy-GRh9JI
小沢の秘書が次々に逮捕され、本丸まで踏み込める事を祈るばかりです。