上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

平和・人権・共生を大切にした教科書を子どもたちに!・・・2023年度教科書ネットくまもと総会

2023-06-11 19:29:51 | 教育
平和・人権・共生を大切にした教科書を子どもたちに!
6月11日、「2023年度教科書ネットくまもと総会」が行われました。
記念講演として、「子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会」の相可文代さんが「『平和・人権・共生』を大切にした教科書を子どもたちに!」と題し、お話されました。

「教科書の今」
文部科学省の検定は、社会科で、自衛隊と戦争が結びつかないようにさせていること、「戦闘地域に派遣された自衛隊」を「イラクで活動する自衛隊」として紹介、平和活動のように子どもにイメージさせるもの。
同じく、道徳では、「愛国心」を強調したものになっている。一方で、安倍政権が強調してきた「礼儀」などがなくなり、いじめ問題やLGBTQのことが取り入れられるなど、前進面もある。
「教科書採択・副教材をめぐってのさまざまな問題」
藤井寺市では、教科書採択が密室審議となっていた中で、教科書選定委員と教科書会社との癒着し、不正が起こりやり直しになったこと。
広島市では、原爆の実相を伝える副教材として使われてきた「はだしのゲン」が、副教材から削除され、原作者の中沢啓治さんのインタビューから被爆体験が削除されたこと。

その他、大阪での「育鵬社採択から止めさせる」までの13年間の教科書運動の取り組みなども紹介されました。

「これから私たちが取り組むべきこと」
教育委員会への申入れ、教科書展示会に行って意見を書くこと、教育委員会の教科書採択会議を傍聴すること、議員と連携すること、などを強調されました。
教科書展示会に、多くの人が出向き、特に現場の教職員が参加し意見を提出できるような条件整備が行わなけれなならないこと、文部科学省も法定外の期間開催したり、学校を回る移動展示会を開催するなども示し、指導しているようです。熊本でも、現行のやり方の拡充を求めていかなければならないと思います。
今年は小学校教科書の採択、そして来年2024年は中学校教科書の採択の年となります。
早速、今年から来年に向けて、市民の取り組みをすすめていきましょう!と、講演が締めくくられました。

総会の閉会挨拶では、教科書ネットの活動に若い人たちを巻き込んでいきましょう!との呼びかけもありました。
よりよい教科書を子どもたちに手渡すために、教科書ネットの活動がさらに広がっていくよう、応援していきたいと思います。

 
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