内閣府が11日発表した12月の景気ウオッチャー調査によると、街角の景況感を示す現状判断指数は前月比2.2ポイント低下の36.6と、9カ月連続で低下した。原油高や食料品価格の上昇に加え、百貨店を中心に歳暮、クリスマス商戦が全国的に不振だったことが響いた。消費マインドの冷え込みは深刻で、内閣府は基調判断を2カ月連続で「景気回復の実感は極めて弱くなっている」とした。
現状判断指数は35.5だった03年1月以来約5年ぶりの低水準で、指数を構成する家計、企業、雇用の3指標とも前月比で悪化した。良しあしの判断の分かれ目となる50も、9カ月連続で割り込んだ。
悪化が目立ったのは消費で、特に百貨店で時計や宝飾品など高額商品やギフトの売れ行き不振が各地で報告された。飲食店での忘年会やクリスマス需要の落ち込みも目立った。内閣府は「冬のボーナスが悪かったことや、大幅な株価下落が影響したのではないか」と指摘している。【三島健二】
毎日新聞 2008年1月11日 18時44分
現状判断指数は35.5だった03年1月以来約5年ぶりの低水準で、指数を構成する家計、企業、雇用の3指標とも前月比で悪化した。良しあしの判断の分かれ目となる50も、9カ月連続で割り込んだ。
悪化が目立ったのは消費で、特に百貨店で時計や宝飾品など高額商品やギフトの売れ行き不振が各地で報告された。飲食店での忘年会やクリスマス需要の落ち込みも目立った。内閣府は「冬のボーナスが悪かったことや、大幅な株価下落が影響したのではないか」と指摘している。【三島健二】
毎日新聞 2008年1月11日 18時44分