東京多摩借地借家人組合

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無断で鍵交換、荷物廃棄  川崎の被害者 不動産会社と貸主提訴

2011年02月15日 | 追い出し屋被害 家賃保証会社
 家賃滞納を理由に、無断で賃貸アパートの部屋の鍵を交換し、荷物を処分して強制的に住居から排除する「追い出し屋」の被害にあった男性(51)がこのほど、不動産会社「白凰開発」(川崎市麻生区)と貸主に対し、損害賠償を求めて横浜地裁に提訴しました。

 訴状によると、男性は2007年5月から09年5月までアパートに入居しました。08年に、勤めていた建設会社の所属部門が経営難で廃止されて退職せざるをえなくなり、同年9月から生活保護を受給しました。ところが、市の担当者から受給の辞退を強要され、12月に受給を廃止。仕事が決まっていなかったために09年1月から家賃を滞納せざるをえなくなりました。

 その後、白凰開発の従業員と貸主らは男性の部屋のドアをドンドンとたたき、「出てってくれ。鍵を交換する」などと脅し、4月には男性が新しく決まった勤め先に研修に行っている間に部屋に侵入し、鍵を交換した上、すべての持ち物を撤去・廃棄しました。

 弁護団は、火災保険の独身世帯の家財道具再調達額にあたる300万円に慰謝料を加えた400万円の賠償を求めています。

 追い出し屋問題では、東京地裁でも、被害にあった男性(36)が、家賃保証会社に賠償を求めて提訴しています。

 追い出し屋被害者を支援している「全国追い出し屋対策会議」(代表幹事=増田尚弁護士)は、結成2周年集会を19日午後1時から東京都文京区の文京区民センターで開きます。

(しんぶん赤旗 2月15日)
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