東京多摩借地借家人組合

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不動産業者の底地・借地権の売買交渉決裂で業者が撤退

2011年08月04日 | 明渡しと地上げ問題
 大田区池上地域に約30坪の土地を賃借中の池山さんは、父親の代からの組合員で、約
20年前の入会している。

 当時組合事務所を訪ねた池山さんは、契約更新を控えて地主から土地を返還してほしいので、「一代限り」の契約にしたいといわれての相談だった。横暴な地主の請求を拒否し、借地法に基づき引続き20年期間の更新契約を求め、従前通り更新契約書を締結させることが出来た。池山さんは11年前に死去されて息子さんが借地権を相続した。

 この程、地主の死去に伴い相続問題により、土地(底地)の買取、借地権の売却を不動産業者を介して申し込まれた。池山さんは、組合役員との相談に基づき、売るか買うかと迫る業者に、売値や買値を明らかにさせて交渉するが合意に至らず、従来どおり借地権を継続することと、「今後の交渉は組合を通して頂きたい」と申し入れた。

 後日、組合役員に不動産業者より電話があった。「池山さんが賃借権の継続を主張することは当然の権利で、売買等の交渉は打ち切ったのでご理解頂きたい」と言ってきた。
 
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