東京多摩借地借家人組合

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たった3日地代の支払が遅れただけで契約解除?

2023年09月16日 | 賃貸借契約
 区内でも宅地約45坪を賃借する永井さん(仮名)は毎年6月末日までに翌年1年分の地代を地主の口座に振込む約がある。 地代と言えば前回地代増額請求があった際は地主の顧問弁護士に否応なしに近隣地代に比べて安すぎるという理由で1・5倍の値上げを承諾した経緯があった。
 今年は6月末日までに振込むのを7月3日に振込んだところ地主は永井さんの口座に1年分地代を返却してきた。驚いて東京法務局を尋ねた永井さんは職員に経緯を説明し相談の結果、受領拒否に当たると言われ無事に供託を済ませた。
 この地主はこの地域で500以上の借地を抱えており、自分ひとりでは到底管理できないと考え区内にある建設会社に地代の回収及び更新料の請求、地代増額請求の通知書発送、駐車場の管理等を依頼している。
 その後、組合事務所を訪ねて地主は何をもって地代を返してよこしたのか理由が判らず心配である。たった3日の遅延をもって信頼関係破壊という理由には当らないと思うが、何か地主との争いはありますかと尋ねても思い当たることはないという。今後、調停なり訴訟を起こされる可能性はないとは言えないと回答。後日、建物収去土地明渡の訴訟を申し立てられたと連絡があり、弁護士に相談するよう伝えた。(東京借地借家人新聞より)


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