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生活苦で年末年始も相談実施

2020年12月23日 | 新型コロナ被害と家賃 住宅支援
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20201222/1000057889.html

新型コロナウイルスの影響で年末年始にかけて仕事を失う人が増えるおそれがあるとして、弁護士や労働組合などで作る支援グループは、大みそかの今月31日から1月3日まで緊急の電話相談を行うことになりました。
弁護士や労働組合、NPOなどで作る支援グループのメンバーが22日、記者会見し明らかにしました。
支援グループでは、新型コロナウイルスの影響で仕事を失ったり収入が大幅に減ったりして生活が苦しくなる人が増えているとして、ことし4月からあわせて5回の電話相談を行ってきました。
寄せられた相談はこれまでにおよそ7700件にのぼり、その多くは非正規雇用で働いていた人からの相談で「所持金がほとんどなくなり生活ができない」という声が目立っているということです。
年末年始にかけて仕事を失う人が増えるおそれがあるとして、支援グループは大みそかの今月31日から1月3日までの間、いずれも午前10時から午後7時まで電話相談を受け付けます。
全国の5か所程度で受け付けることにしていて、このうち東京・新宿区の事務所では弁護士や労働組合のスタッフなど5人が相談に応じます。
支援グループの猪股正弁護士は「感染拡大の影響が長期化していてギリギリの生活を余儀なくされている人が増えていると感じている。1人だけで悩まずに相談をしてほしい」と話しています。
電話相談の番号は「0120−157−930」です。
新型コロナウイルスの影響で仕事を失ったり収入が減少したりして生活に困窮する人が増えているとして、自治体の中には年末年始も相談を受け付けるなど支援の動きが広がっています。
NHKが東京23区に取材したところ、年末年始に臨時の相談窓口を設けたり電話相談を受け付けたりすることを決めたのは22日の時点で4つの区となっています。
このうち、江戸川区は今月29日から1月3日までの間、いずれも午前9時から午後5時まで、区にある3か所すべての福祉事務所で相談窓口を開設します。
足立区は今月29日は午前9時から午後7時まで、今月30日から1月3日までは午前9時から午後4時まで、区役所を開庁し、区や福祉事務所の職員が窓口での相談に応じます。
品川区は今月30日と1月2日の2日間、練馬区は今月29日から1月3日までの間、いずれも午前9時から午後5時まで、区の職員が電話相談に応じます。
このほか、新宿区と渋谷区も、年末年始に相談を受け付けることを検討しています。
それぞれの区では、電話番号などの詳しい情報をホームページなどで周知することにしています。
また、緊急の場合に食料を渡すことができるように準備を進めている区もあります。
中央区は年末年始に相談窓口などは設けませんが、区役所に職員が待機し、仕事や住まいを失った人などからの緊急の相談に対応したり、状況に応じて食料を手渡すことができるよう準備を進めるということです。
東京・狛江市ではNPOの協力を依頼し、年末年始も支援を続けるために食料の準備を進めています。
狛江市では、コロナウイルスの影響で働いていた飲食店が休業し生活が苦しいという相談や、アルバイトがなくなり食べ物に困っていると支援を求める人が相次いでいます。
狛江市によりますと、食料の支援はことし5月以降、月に100件を超えていて、件数は例年の2倍を超えているということです。
このため年末年始も支援を続けるために食料の準備を進めていて、市から依頼を受けたNPOのスタッフが寄付された米や缶詰などを袋に詰める作業を行っています。
市では2人から3人の世帯用と1人暮らしの人のための食料をあわせて10セットを作り、年末年始に生活に困り、市役所に訪れた人に職員が生活の状況などを聞き取ったうえで手渡すことにしています。
狛江市福祉相談課の宗像秀樹課長は「年末年始、安心して生活していただくために緊急の相談を受け付ける体制も整えます。新型コロナウイルスの影響が長期化する中で、困ったことがあれば相談して欲しい」と話していました。
東京・江戸川区は今月29日から来月3日までの間3か所の福祉事務所で相談を受け付けることになりました。
生活に困窮する人などからの相談を受け付けている江戸川区の窓口には、「新型コロナウイルスの影響で仕事がなくなった」、「収入が減って生活ができない」などの相談が相次いでいます。
年末年始も相談が増えるおそれがあることから、江戸川区は今月29日から来月3日までの6日間、区にある3か所の福祉事務所で相談を受け付けることになりました。
相談の内容や状況に応じて、生活保護の申請の受付や、一時的な宿泊施設の提供などを行うことにしています。
その日の食事に困るなど緊急性が高い場合は、区で用意した乾パンを支給できるよう、準備も進めています。
また江戸川区は新型コロナウイルスの感染が拡大する中、路上で生活する人の生活状況が悪化していないか、確認する取り組みを続けています。
22日は区の職員や相談支援員3人が荒川の河川敷などを歩いてまわり、路上で生活する人たちに声をかけるなどしました。
江戸川区生活援護第一課の安田健二課長は「年末年始を前に生活ができないと苦しんだり追い込まれている人も多いと思います。そうした不安を少しでもやわらげることができるよう、誰ひとり取り残さないという姿勢で継続して対応にあたっていきたい」と話していました。


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