観測にまつわる問題

政治ブログです。「保険」「相続」「国民年金」「AIロボット」「運輸エンタメ長時間労働」「GX」を考察予定。

学校の需給

2017-07-13 15:04:19 | 政策関連メモ
加計学園問題で政策的に気になるのは需給の問題です(追及側の野党が政策論的な追及をしないので、こういうことは明らかになりません)。

ポスドク問題(博士を大量につくったが教員にもなれないし企業も採らない)、法科大学院のつくりすぎ(志願者・入学者の激減)、どちらも文科省ですが、一方で獣医学部を50年間延々と新設せず水増しで対応するという弥縫策をとっています。恐らく問題は同根なんでしょう。

規制を駆使して睨みを利かせる文科省の抵抗(岩盤規制)を突破する時にやりすぎてしまうのではないですか?そんな気がします。

筆者は保守主義者ですから、官庁が規制を駆使して睨みを利かせるのも意味があるとは思いますが、聞こえてくるのは「目的が天下り」だの結果「ずっと新設しない・逆にやりすぎ」でどうにも擁護のしようがない感じですから、これまでの慣習や制度を変えていくのもやむなしかなという気がしています。

まず水増しはアウトにするべきでしょう。中国を笑えませんよ。今更結果を引っくり返せませんから必要なら定員の変更をしてもいい。

後は需給の検討を文科省に義務付けて(これがないと補助金目当てが排除できない。金を出すのは政府です。レッセフェールは必ずしも良くない)反論できなければ基本新設OKにすることです。大学設置側もアホじゃありませんから、何の需要も無い学校は建てたりしません。需給の検討というのも解釈次第で曖昧なところはあるかもしれませんが、何もしないで勘で対応するとポスドク問題や法科大学院のようにとてつもなく間違うので、そういうふうにした方がいいと思います。

神学論争の終結を(加計学園問題)

2017-07-13 14:08:30 | 政局・政治情勢
加計学園問題は神学論争だと思いますね。問題を提起しているのは、明らかに野党・マスコミ側ですが、その主張は①安倍首相は加計学園理事長と深い関係にある②安倍政権下で加計学園による獣医学部新設が決まった③いわゆる「石破4条件」を満たさないように見えるが首相が権力を不正に使ったのではないか・・・という基本構造を持っており、対する政権与党側は①②は勿論否定できませんから、③の不正には使っていないと主張せざるを得ません。どちら側も自分に都合のいい論拠を持ち出しますから、不正だいや不正じゃないという水掛け論になって、どこまでも半永久的に議論が続くことになると思います。たかだか獣医学部の設置云々でひたすら議論を続けるなんて無駄の極みでしょう。政権与党や一般国民にとっては。ほとんど意味の無い議論で政権与党が消耗して得するのは野党及びコアな支持者だけです。

筆者は法的に問題があると追及者側が論証できない以上、不正は無いということでいいと思いますが、ひとつ厄介なのが「4条件」の解釈でしょう。明らかに条件を満たせば検討するというふうに書いています。政権与党側は挙証責任のある文科省側が需要を示せなかったから我々の勝ちだとしますが、文面の字面だけを見る限りでは検討しない→設置しないということにならざるを得ません(9条字面解釈論で自衛隊を違憲にするようなものです)。国民に理解できないという声が多く、支持率が下がったのはその辺にも原因があるでしょう。

政権与党側が色をなして反論するのは、痛いところをつかれたからではなく、寧ろ政治のルール・霞ヶ関のルール的には政権与党側が正しいからではないかと思います。需要がないと示せればやらないよ(できないでしょ?)という暗黙の了解があると認識していて、できなかったから実行すると政権与党は思ったのではないですか?

対して野党や文科省側は、需要を示さなかったのだから(何でできないかと言うと定員の水増しがあるからできない)、検討できないやるべきではないという論理でしょう。

これを許せば、抵抗勢力圧倒的に有利になると思います。

やはりこうなってみると(結果から考えると)「4条件」そのものが政権与党にとってはミスだったと考えざるを得ません。需要を検討し必要ないと論証できなければ検討するというような条件にしておけば良かったでしょう。そんな粗探しをされると思ってなかったのかもしれませんがね。文科省のメンツを考えた(多分ねじこんだのは文科省側ではないですか?)のかもしれませんが、だとすると政権与党は裏切られた気持ちになるでしょう。

この辺のルール・文化に関して筆者は全く知らないのでこの辺にしておきますが、「4条件」を元に検討できないかもしれませんが、検討してはならないというルール(文科省告示(高橋洋一氏の記事参照)を変更したので、プロセスに一点の曇りも無く正当に獣医学部の新設が決まったというのが筆者の考えです。

繰り返しますが、政権与党側はこの議論をさっさと打ち切るように動くべきです。野党マスコミは何処までも自分の有利な土俵で自分の主張をするだけになり、しかも何の生産性もないですから、つきあうだけ時間の無駄です。対応としては必要に応じて自分達に有利な主張を述べるだけでOKです。法令違反など重要なことは真摯に対応すべきですが、野党がそれを論証できない以上、相手の土俵で戦う必要はありません。

福島の復興は着々と進んでいる

2017-07-13 07:44:31 | 政策関連メモ
大艦巨砲主義が原発の不安を煽っていたので簡単に調査(あそこ昔っからそうなんだ・・・。昔見てたけど、あまりに酷いなと思って見るの止めたような記憶があります。漂う左翼臭・・・(^_^)まぁ、それもひとつの意見、言われなくなるのも心配ですしね)。真面目に考えるとか言って、大した建設的提案でてないし、不安煽っとるだけやないかと思いますが。

使用済み燃料棒云々書いていますが、4号機のは既に(2014年に)回収済みですね。そのことじゃないんでしょうが(1~3号機は2018年~2020年に取り出し開始予定で今は準備している段階)。

燃料取り出し(東京電力)

廃炉作業も着々と進んでいるようです。※ただし、廃止措置終了は30~40年後としています。

廃炉・汚染水対策の概要(2017年6月29日 廃炉・汚染水対策チーム会合/事務局会議)

海水も綺麗になっているようです(9p、10p)。あまり先のことは決めてないようですが(当たり前)、着々と作業が進んでいるのは議事録などを見れば分かると思います。別に都合が悪いから避けているわけじゃなく、30年~40年終わらない延々とした作業を(寝ているわけじゃありません)一々チェックするんかなと思うだけです(しかも素人が)。本気で取り組むならそれだけに専念してもチェックしきれないような気がするんですが、東電の方、建設的に作業の進行をチェックされている方の努力には頭が下がります。

なお原子力規制委員会はパブリックコメントのページを持っています。専門的な内容が多いみたいですけどね。技術の話はあまりしないみたいですよ(技術者が試行錯誤しないとどうにもならないのかもしれません)。