前々から気にはなっていたものの、何故なのか食べる機会を逃してしまっており、今迄食べずじまいだったりしたのだけれど、偶然？にも１箱丸ごと頂いた故、ようやく食べる事になったのだった。今回食べたのはカカオ５７％の「ノワール」の方なのだけれど、実際問題、カカオのパーセンテージが高くなればなる程、チョコレート本来の美味しさ（「お菓子」としての意義？）が損なわれて行くような気がすると言うか、何やら粉粉とした質感が気になったりもする故、個人的にはカカオのパーセンテージが高いモノは余り好きではなかったりするのである。お菓子として食べるのであれば、せいぜい７０％止まりかもしれない。それ以上高くなるのであれば、それこそココアを飲む（「バンホーテン」か「ドロステ」）と言うものだ。そのような事を思いつつ、早速食べてみたのだけれど、正直、こちらのチョコレートに関しては、その他のちょいお高いめのお値段設定のチョコレートとは違い、香り・苦味・甘味・質感・口溶け具合など、全てのバランスが絶妙で、１口食べるとまた１口食べたくなってしまうような、ほんとによく出来たチョコレートなのではないかと思った次第なのである。苦味の後を追うようにして甘味が来るのだけれど、そのまたすぐ後に、絶妙なタイミングで苦味が来るようになっている故、コクとマイルドさは残しつつも後味がスッキリとしているのだ。うーん・・・何気に他にはないテイストっぽい。とにかく美味しい。気になる故「クリーミー」の方も食べてみようと思う。
