ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

西の空に三日月が光っていた

2017-09-26 07:19:34 | エッセー
 どんどん日が短くなってきたのを感じたのは、朝の日の出だけではなく
夕方買い物に行った時だった。5時になったばかりだったのに、ほんの少し
前がまるで嘘のように薄暗く感じた。7時少し前ベランダに出たら、西の空に
三日月が光っていた。そのときふと自分の人生のように、だんだん生きている
期間が短くなるのかしらと思った。神様が私達命があるものに(動物、植物)
に唯一つだけ平等に給えて下さった時間の流れ。
 それが長いか短いかはまさしく「神のみぞ知る」事実。
 私はきっと長い命を授かっているのだ。と感じたら「でもそれって幸せかしら?」
と突然思った。

 たとえ短くても濃縮された命と、何となく長生きしてしまう命との差を
比較したら、選べるものなら「凝縮された命」を私は選択したのに・・・
 平均寿命は自分には関わりなく設定されている。燃えて、燃え続けて私は
自分の人生を短命でも良いから全うしたかった。
 でも、自分にはなかった家庭の幸せを求めて、平凡な人生を選んだけれど
もしかしたら、それが私にとってはもっとも幸せだったのかも知れない。
 激しく情熱的な人に出合って、そして別れて、それをつくづく感じた。

コメント
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