ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

目は見ていても心の目は見ていない

2017-09-10 07:43:21 | エッセー
先日友人と喫茶店で待ち合わせをしていたが、早めに行って本を読む
つもりで家を出た。私が行った駅の喫茶店は、その時とても混んでいて
二人掛けの席が一つだけ空いていて、そこに座って本を読んでいた。
 後から友人が来ても、見つけてくれると思って本に没頭していたが、約束
時間になっても友人が来ないことに気づき、視線を上げ入り口を見たら、そこ
に友人が立っていた。そして「さっき中に入って奥の方まで見たけれど、と
ても混んでいて、まだきていないのかと思って一度外に出てしばらく待っていた」と言うではないか。

「さっきその席の前を通ったけど、気がつかなかったし、本を読んでいた人
がいたのは知っていたけど、周りにすっかり溶け込んで分からなかった」のだ
そうだ。私は黒地に案外華やかな花模様のチュニックを着ていたが、席の後ろが
黒だったので、周りに溶け込んでいたのだろうと、後で話したが、そんなこと
もあるのだと気づいた。人間の目ってとても不思議で、違うと思うとそこにい
ても見えないのだ。意識(視線)と無意識(イメージ)とで、私達は生かされて
いる事実を実感し、心理カウンセラーとして、その心の持つ不可解を感じた。
 私は心の力を強めるため、毎日視覚に関わる修業をしているが、より心して
行わなければと心を引き締めた。

コメント
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