ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

久しぶりに羽根木公園散歩

2018-09-23 02:42:46 | エッセー
朝は雨が降っていたが、だんだん晴れてきて、暑くもなかったのでペット
を連れて散歩に行った。公園は土曜日なのに人影も少なく、とても静かだった。
 間もなく17歳になるペットは、小型犬の平均寿命が14歳に比べると、かなり
長生きだ。でも、嬉しそうに尻尾ちぎれるほどを振る、飛びつく、「お留守番ね」
と言うと、淋しそうな眼をする、そんな感情表現は今まったくない。

ペットを観察していると、人間も年を取るとそうなのかも知れないと思うが
それなのに・・・保守的ではなく、まだ好奇心旺盛、行動は素早いし、私の気持ちは
まったく年を取っていないので、時おりそんな自分に辟易させられる。

でも、夫が大好きでペットは寝るときは、必ず夫のベッドの傍だし、えさが欲しい
時だけは必ず私の足元に来るのは、あまり変化はない。
耳、目、匂いなども随分感じないようだ。呼んでも気づかないし、最近認知症になったのか、トイレも
あまり分からないようで、どこでも粗相するが、可哀そうで怒れない。
 後どのくらい生きてくれるかしら?と思うとたまらなく愛しい。

 久しぶりに公園を歩くのは何となく嬉しそうだ。ゆっくりだが650メートルを
1周りできた。公園はまだ秋の景色ではなかったが、空はすっかり秋だった。
 私は空が大好きで、空だけ何枚か撮ったが、帰り道にスロープの道で、双子の
赤ちゃんに会った。あまり可愛らしいので写真を撮らせてもらった。 
 若いママに「今子育ては大変だと思うでしょうが、私の経験では、振り返ってみると
そんな頃が一番楽しかったですよ。苦労だとばかり思わないで、今しかない幸せを楽し
んで下さいね。私は赤ちゃんは天使だと思うのです。」と、思わず言ってしまった。

 すると若くてきれいなママは、嬉しそうに「有難うございます。そう思うことに
します」と言ってくれた。これから育っていく愛らしい命、ますます衰えていく私達
幼いかった子供達の姿がふっとよみがえって、とても気持ちがフンワリほぐれた午後だった。
コメント
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