ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

老夫婦で誓った朝

2018-10-29 09:48:09 | エッセー
 今日も素晴らしいお天気だ。今NHKの朝ドラは終戦当時のことをやっているが
夫は中学生、私は小学生だったので、その当時のことはハッキリ覚えている。
 二人共戦災で家を焼かれ、疎開した経験も同じで、食べるものもろくろくなく
親達はそのために子供達に食べさせるために、相当苦労したようだ。
 戦後の目覚ましい復興から現在までの、日本の変化をつぶさに目ながら私達は
大人になった。その頃と比べると現代は「隔世の観」で、日本の歴史始まって以来
戦争のない長く平和な時代に、その人生のほとんどを重ねられた私達は、本当に
有難いと思っている。

朝ドラの中で、「美味しいものを食べることが、一番幸せだ」と言っていたけれど
私達は子供の頃から考えると、今は夢のような幸せな生活をしている。
認知症8年目、心臓の持病がある夫だが、治療を受けながらもとても元気だ。
長い結婚生活だけれど、お蔭様で比較的平和で、子育ても楽しかったし、家族
で喧嘩などほとんど全然なく、いつも穏やかで明るく、楽しく平和に暮らしていた。
夫は入浴後に晩酌するとき「あー幸せ」と、つぶやくことも時折ある。
 いろいろな自然災害、事故、事件などでご苦労している方々も、広い世の中には
沢山いるけど、「私達は良い時代に生まれて幸せだったね。これからはあまり文句を
言わず感謝して生きようね」と、夫と指切りしてハグした朝だった。
コメント
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