「目は前を見ているが、心の目はもっとずっと先を見ている」ある霊能者に言わ
れたのは、まだ随分若い頃だった。私は閃いたり、感じたりすると、よほど障害が
ない限りすぐに行動する。それは、思慮、思考などがあまりなく、本当にせっかち
である意味欠陥人間かも知れない。何かで迷ったことはほとんどなく、これは生まれ
ついての感性らしく、そのため決断力だけはバツグンだ。
友人達からは「電光石火タイプ」と言われ、行動は他人が呆れるほど素早い。
でも他人の気持ちはそうはいかず、相手に対してはかなり気を使う方だ。
争うのは大嫌いで、それなら我慢した方が良い価値観で、そのため他人を傷つけた
りはしないと思う。家族に対しても同じで、過去に干渉、怒り、小言、お説教などは
皆無だ。人間関係は比較的良い方だったが、若い頃は天真爛漫だったため、反感を
買っていたことに気づいたのは、心理学をかなり学習した頃だった。
それ以来感じたことは、一応心の中で咀嚼してから言葉にするようになった。
でも、天性は気づかずに出るらしい。ある先生は「あなたがもし全てを計算してい
たとしたら、凄い悪女だね」、また、若い友人は「天然の悪女」とも言った。
超アナログ人間で、「よく経営者でいられたね」と呆れられるほどで、お金は感覚
で判断するいわゆる「どんぶり勘定」の持ち主だ。この年齢になっても決して衰えない
「心の中のある思い」は、一体何故なのだろう?それは、インナーヴォイスがある
メッセージを、絶えず囁き続けるからだ。平凡ではなく「思いどうりに生きてきた過去」
そのため「我が人生に後悔は一切ない」と言える。コロナ禍のため随分時間が増えたが
それを有効に生かして、「自己成長のための努力をするつもりでいる」なーんて言うと
嘘だと思いますか?でも、これは本気です。この年齢で我ながら凄いと思いますが
呆れますか?