その友人は40年以上のお付き合いだが、心理の研究会仲間で、彼女とは
その道では世界的に知名度の高いS教授と、ヨーロッパ、アジアなどの
国際心理学会や、世界心理学会へ6回も一緒に参加したことがあった。
臆病で個室は怖いと言う私に、いつも同室にしてくれたやさしい人
だった。国際学会の帰りに、教授と別れ二人だけで、オランダ、ドイツ
チェコなど観光したこともあった。また心理学者の大学教授なので、私の
相談相手になってくれたり、また、楽しい思い出をたくさん共有する友人
だった。
※デイホームでは毎回写真を付けて報告してくれる
8月の半ばにTさんの夢を見たが、昨日今日と続けてまた夢を見たので
何故か気になりメールをした。するとすぐに電話があったが、何とご主人が
亡くなったそうだ。「やはり」と私は思った。Tさんにはことのほか敏感で
職場の大学での人間関係、紛争問題その他、何故か私から気になり連絡して
遠隔ヒーリングを送ったりしたことも何度かあり、「やはりあなたはヒーラー
なのね、お陰様で相手の態度が変わりました」など、何時も感謝されていた。
ご主人は画家で以前銀座の画廊で展覧会を開いて、お邪魔したがたまたま
席を外していて、まだ一度もお目にかかったことはなかった。
家の中で椅子に座るときに骨折したらしいが、あまり痛みもなかったそう
だが「大腿骨骨折」だったそうだ。過去に心臓その他色々な病気があったが
比較的元気で、リハビリのため転院も考えていたそうだ。
※敬老の日に頂いた色紙
それなのに突然亡くなったのは入院して半月足らずで、そろそろ退院と
考えていたのに、そのショックは大変なものだろう。
「突然いなくなったので、まだ実感がないが、たまらなく淋しい」と話して
いたが、私の友人達はまだ60代の一人を残し、すべて未亡人になった。
淋しがりの私はまだ未亡人にはなりたくない、そのためより一層愛を
こめて、注意して夫を介護しなければと思った。
毎週3回元気でデイホームに通っているが、夫がいてくれるだけで幸せ
なのだと感じたが、夫は介護ベッドでスヤスヤ眠っていた。