ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

予感は的中した

2021-09-25 19:52:52 | エッセー

 その友人は40年以上のお付き合いだが、心理の研究会仲間で、彼女とは

その道では世界的に知名度の高いS教授と、ヨーロッパ、アジアなどの

国際心理学会や、世界心理学会へ6回も一緒に参加したことがあった。

 臆病で個室は怖いと言う私に、いつも同室にしてくれたやさしい人

だった。国際学会の帰りに、教授と別れ二人だけで、オランダ、ドイツ

チェコなど観光したこともあった。また心理学者の大学教授なので、私の

相談相手になってくれたり、また、楽しい思い出をたくさん共有する友人

だった。

※デイホームでは毎回写真を付けて報告してくれる

 8月の半ばにTさんの夢を見たが、昨日今日と続けてまた夢を見たので

何故か気になりメールをした。するとすぐに電話があったが、何とご主人が

亡くなったそうだ。「やはり」と私は思った。Tさんにはことのほか敏感で

職場の大学での人間関係、紛争問題その他、何故か私から気になり連絡して

遠隔ヒーリングを送ったりしたことも何度かあり、「やはりあなたはヒーラー

なのね、お陰様で相手の態度が変わりました」など、何時も感謝されていた。

 ご主人は画家で以前銀座の画廊で展覧会を開いて、お邪魔したがたまたま

席を外していて、まだ一度もお目にかかったことはなかった。

 家の中で椅子に座るときに骨折したらしいが、あまり痛みもなかったそう

だが「大腿骨骨折」だったそうだ。過去に心臓その他色々な病気があったが

比較的元気で、リハビリのため転院も考えていたそうだ。

※敬老の日に頂いた色紙

 それなのに突然亡くなったのは入院して半月足らずで、そろそろ退院と

考えていたのに、そのショックは大変なものだろう。

「突然いなくなったので、まだ実感がないが、たまらなく淋しい」と話して

いたが、私の友人達はまだ60代の一人を残し、すべて未亡人になった。

 淋しがりの私はまだ未亡人にはなりたくない、そのためより一層愛を

こめて、注意して夫を介護しなければと思った。

 毎週3回元気でデイホームに通っているが、夫がいてくれるだけで幸せ

なのだと感じたが、夫は介護ベッドでスヤスヤ眠っていた。

 

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夜中に目覚めて

2021-09-25 03:11:18 | エッセー

 最近夜中に目覚めることが多くなったが、その原因は自分では明確に

分かっているが、考えると眠れなくなる,少女時代の癖がまだ治らない。

 私の友人は神経がタフで、メンタルな意味で逞しく、本当に羨ましいと思う。

さまざまな心理学、心理療法、精神世界など、学習したからこそ、まだ私は

生きているのだと理解している。そんな意味では心理カウンセラーとしては

資質に恵まれているのかも知れない。

 昨日も夜中に本を読んでいたが、何とか眠ろうとして1時間以上努力したが

ダメだったが、今日もまた同様だ。比較的楽観的、ある意味で開き直れる

こともできる私だが、それだけではコントロールできない感情がある。

もう少し感受性が鈍ければ、年齢なりに達観したり、諦観できたりすれば

生きて行くのがどんなにか楽になることだろう。

 夫は認知症になり初めの頃は「頭の中の線がどんどん切れていく」と、夜中

に飛び起きたりして、可哀そうでならなかった。

 でも、今は泰然自若で自然体「呑気で良いな」と、時折思うことがある。

私にはあまりにも寛容だった夫、そんな彼を「幸せな状態で長生きして欲しい」

と介護するのも、私の生きがいの一つだ。もう一度ベッドへ入るが、果たして

眠れるのだろうか?こんな時間に起きているのは、美容にも健康にも良く

ないと思うけど・・・

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