ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

ニンニクは我が家の常備薬

2021-09-27 20:13:16 | エッセー

 我が家の食材は数多い。食べる訳ではないが、最も沢山使うのはニンニクだ。

それはおそらく10年前位から、手づくりのサプリメントを作っている。

 ニンニクを黒酢に付けてしばらく置き、それを朝晩二人で少しづつ毎日

飲んでいる。ニンニクの栄養素は高いが、また黒酢も同じで「黒酢ニンニク」

と言うサプリメントも大変売れているようだ。しばらく置くので、酸っぱさ

はあまりなく、まろやかなで飲みやすい。作り方は自己流だが「これは絶対

健康維持に最適だ」と思って、作り初めてから長年過ぎた。

 ニンニクを剥くのは大変手間がかかる、でもそれは夫が進んでやってくれる。

  時折薄い皮が残っているので、それをまた取り除くのは私の仕事だ。

※作り初め左と、出来上がり

「手は外の脳」と言われているが、ことに指先を刺激するのは大変効果的で

認知症の夫には最適で、これこそ「まさしく一挙両得」だと思っている。

 またニンニクオイルも大分前から作っていて、それもニンニクを沢山使う。

 ニンニクチップは油で揚げるが、それは食べずにもっと火を通して、ニンニク

の成分をオリーブオイルの中に抽出する。そのニンニクオイルは炒め物とか

時にはサラダなどに使うが、これも随分長く続けている。

 また、たまには「バーニャカウダー」のためのソースも作るので、我が家に

ニンニクの消費量は大変多い。そのため年齢の割に元気なのかも知れないと

思っている。手間暇はかかりますが、あなたもいかがでしょうか?

※オリーブオイルの中に入れたばかりのニンニクと出来上がり

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベーゼンドルファーの美しい音色を全細胞で感じて

2021-09-27 09:00:25 | エッセー

 昨日は横須賀に住んでいる心友のレッツン室で、ベーゼンドルファーの

ピアノを聞かせて頂いた。それは若い頃音楽関係の仕事をしていて、音色に

敏感な夫のためにお願いした贅沢な企画だった。

 友人のピアノを初めて聴いたのは、目白のフォーシーズンホテルのラウンジ

だったが、後で知ったが、シューマンの奥さんの「クララ・シューマン」の

ピアノだった。彼女とは15年ほど前に、経堂の英会話教室で知り合ったが

とても美しく、ムードのある方だと思った。

ピアニストと知り、友人とその演奏聴きに行ったが、私は比較的敏感で、感性

を刺激されると、体がしびれたり、頭がしびれたりするが、その日は、胸の中

を暖かいものが巡るような不思議な感じを受けた。

 それから親しくなったが、ある日誕生日が同じだと気づき、確か都心の

地下鉄のホームで思わず二人でハグしたのも、とても懐かしい思い出だ。

 「ベーゼンドルファーを買いたいけどどう思う」と相談されたが、「欲しい

と思ったらぜひ買った方が良いと思う」と私は勧めた。

 

 自宅でのコンサートを何度か開いたが、本当にその音色の美しさや、ダイナ

ミックさは素人の私で分かり、とても素晴らしいと思った。

 そのため、認知症の夫の感性を刺激するため、お願いしたのだが、リクエスト

もしたが、2人だけで聞いたピアノはとても幸せだったが、夫もとても嬉し

そうだった。3人で乾杯し美味しくオシャレなご馳走を頂いた。

 往復二時間あまり、でも夫は帰り路も大層機嫌がよかった。記憶はほとんど

できないが、今朝「昨日の事覚えている?」と聞いたら、「横須加へピアノ

聴きに行ったんだとね」と、ハッキリ覚えていた。

 少しずつだが確実に認知症の進行は進み、ますます老化している夫、でも

元気な限り彼の心が潤うことを、できるだけ沢山経験させて上げたいと

思っている。今朝も元気でデイホームのお迎えの車で出かけた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする