ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

何時も心はスキップしている

2022-04-07 19:38:27 | エッセー

 有名な漫画家の藤子不二雄さんが88歳で亡くなられたが、最近亡くなる方が多い

夫は89歳、「認知症歴満10年元気で幸せに」は到達。次の目標は平気寿命より

10年間長生き、と言っても残り少ない。少し元気になったが神経に痛みが残ると

可哀そうだが、多分大丈夫と信じたい。

昨日は三軒茶屋へ腕時計の電池交換を取りに行ったが、私達は腕時計が好きなのも似て

いる。バス亭下北行を待っているとき、前のカルディの3階に「ガールスバー」と大きな

看板があったが??家で調べようと思った。下北は毎週麻雀教室へ通っているが

夫の看病ためもう3回休んでいる。いつも途中にある「気味悪いな」と感じる着物の

古着屋の人形が立っているので写真を撮った。

 

 私は分からないことがあるとすぐにネットや辞書で調べるが、ネットの情報は

玉石混交なので、もしも仕事で使う場合はかなり丁寧に調べるが、これもまた楽しい。

 一昨日同じ年の友人から「体は元気だけど、最近何もする気がなくて・・・

あなたの声を聞けば元気が出るかも」と電話があったが、どうして気持ちまで齢とる

のか分からない。天真爛漫、幼児性が強い陽気な私は、いつも心がスキップしている。

 でも「まだスキップできるかしら?」と、今鏡の前でやってみた今朝だった。

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自分らしさを失わないように

2022-04-07 09:47:43 | エッセー

 夫は少し元気になり食欲も出てきたが、まだ帯状疱疹の痛みのため、体が自由に動

かない。毎日お風呂へ入れて、体をゆっくり温めて、それから右腕全体に薬を塗って

から、リント紙にへらでねり薬を塗り腕に張る。取るときに痛くないようにと、工夫

しながらテープで止める。それから下着を着せて・・・長年入退院をくりかえしたが

体はかなり自由に動けたので、比較的世話がかからず介抱してきた。

でも今回は痛みのため体が動かせず、髭を電気カミソリで剃ったり、下着から洋服

まで着せなければならない。右腕が痛いので着せる時は大変だが、私はまったく嫌

だと思ったことはない。それはきっと夫の過去は寛大で包容力があり、まるで保護者

のような人だったからだろう。そんな夫を知っている友人達は「ちょっと神様」と

からかった。

 40代には5つの仕事を同時進行していて、家事は家政婦さんにほとんど任して

いたが、海外へ行くときは、高血圧だった夫のために、大体の献立を置いて毎日

作ってもらった。改めて数えてみたら、ヨーガ、心理学、ダンス、ヒーリングなど

海外への研修は30回、また、観光でも行きたい国はすべて行った。

でも、夫は只の一度も小言も言わず、私を自由に世界中に羽ばたかせてくれた。

そのお陰で現在の自分があるのだ、今でもとても尊敬しているし、感謝もしている。

私が最も意識したのは「いつも夫のプライドを満足させる妻でありたい」こと。

今でもその気持ちは変わらない。前置きがながくなったが、最近気づいたが私の心境は

「夫のためならエンーヤコラ」的気分だった。これではいけない!自分らしさがなくなる

満10年間認知症の夫は、未だに「介護度1」の優等生だ。多分ふつうの人ができない

と思う知的な介護をしたのだ。自分をコントロールできるのは、長年の精神的修行

だが、これからもあまりやさし過ぎず、10年間培った経験の能里子流で、介護と

介抱をしようと自分を励ました。

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