ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

突然激痛「石灰沈着疼痛症」ご存知ですか?

2022-04-25 15:51:07 | エッセー

「帯状疱疹」の痛みのため、訪問介護を受け始めた夫だが、昨日の朝から膝が痛いと

起き上がれずトイレも行けなくなった。往診して下さった先生に電話で相談すると、

「とにかく水を毎日1.5リットル飲むように、水の少なさのため痛みがでるのだから」と

注意され、痛み止めを処方して下さった。夫はもともと水を飲まない人だが、できるだけ

飲ませるようにした。痛み止めを飲んでもますます痛みはひどくなるので、「これは

変だ」と思い、長年膝のハリ治療を受けている、家の前に治療院の先生に往診をお願い

した。すると、「腫れているしいつもの痛みではないから、治療するとむしろ悪くなる

ので、もしかしたら疑似痛風かも知れないので、先生に聞いた方が良い」と言われた。

 治療院のM先生は大変研究熱心で、本当に信頼できる先生だ。

 ※午前3次の梅が丘駅前通り

そんな時のために座薬を常備しているので、もう一度訪問介護の先生に問い合わせ

薬名を告げると「すぐに使うように、それでも傷む場合は4・5時間後に」と指示された。

 膝を見たら熱っぽく脹れて、まるで蜘蛛の巣のように血管が浮き出ていた。

しばらく痛がっていた夫は、座薬のためか眠りについたが、私はベッドに入ったが

夫の状態が気になり、時々様子を見ていた。真夜中の三時ごみを出してから家の前で

写真を撮った。梅丘駅前通りは人通りもなく、車も走っていないとても静かだった。

※我が家

 今朝の4時、また痛み出した夫に座薬を使ったが、突然の激痛のため、3回も緊急搬送

され入院したこともあった。「偽痛風」とも言われたが、病名は「石灰沈着疼痛症」で

予防できず、治療法も全然ないそうだ。突然骨にカルシウムが付き、物凄い痛みで身動きが

できなくなる難病だ。もしもその知識がなければ、多分今回も含めて2回は救急車のお世話に

なっていたかも知れない。そんな余病も併せ持つ夫の介護は決して楽ではない。

 自分自身の健康管理もより心しているが、さすが疲れた早朝だった。

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思えば長い介護歴だけれど・・・

2022-04-25 09:42:15 | エッセー

 夫が3月17日都立松沢病院で、「アルツハイマー型認知症の初期」と診断されて

から満10年になった。「10年間は幸せな状態で介護して長生きして欲しい」と、固く

心に誓った願望は達成した。でも、コロナワクチンのため免疫力が落ちたのか「帯状疱疹」

(現在多発しているようだ)になった。帯状そのため体力が低下したため、訪問介護をお願い

したが、日曜日でも電話で相談に乗って下さるので、本当に良かったと思っている。

 今でも時折痛がって、ほとんどベッドで寝ている夫に、毎日タオルで顔を蒸して、電気

カミソリでひげを剃るのも習慣になった。でも、気持ちよさそうな夫の顔を見ると

良かったと思うし少しも嫌ではない。

※イタリア

※オリエント急行の個室

結婚した頃の私は自分の言動に、毎日後悔や反省ばかりしていたが、大らかな夫は

「もう過ぎたことだし、考えたって仕方がないよ。これから注意すれば良いんだから」

とよく言ってくれた。神経質、天真爛漫、我がままで感受性も強く、超臆病、粗忽

さらに物音には過敏に反応する。20歳代の私はかなりエキセントリックだったが、(実

は今でもそうだ)でも、夫にいつもそう言われ続けると、「確かにそうだこれから注意す

すればよいのだ」と考えられるようになり、随分気持ちが楽になった。

 

細かいことは一切いわず、欲しい物のすべて与えてくれ、整理整頓が大の苦手な

のに、結婚して以来たったの一度も文句を言わない、私には大甘の夫だった。

家族にいくら不自由をさせなかったとは言え、海外での研修や、旅行などいつも

家にいなかったのに、只の一度も批判することなく、自由に私を泳がせてくれたこと

も本当に有難かった。それだけでも私は、夫を選んで結婚して良かったと思っている。

娘に「パパはママの保護者みたい」とか、「ママは私の妹みたい」インドの先生は

「エイジレスベービー」と言われたほど、幼児性が強いので、夫はそれが面白いらしく

何時もニヤニヤしていて、まるで父親のような存在だった。

冷静に介護できるのは、心理カウンセラーとしての知識と、私達夫婦の長い平和な

歴史のお陰だと思う。この4年間で友人や知人3人は認知症のご主人を、凄惨な

介護の末見送った。それに比較すると、私は「幸せな介護をしている」と、素直に思え

るのは、認知症歴が長い夫だけれど、そんな人間性を今でも尊敬できるからだ。

「幸せな状態でもう少し長生きして欲しい」と、つくづく思っているが、これからも

愛情をこめて、夫を見守っていきたいと思っている。

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