記憶は定かではないが、かなり前から私は献体登録をしていた。
それより大分以前から眼球他臓器提供する登録もしていたが、献体登録を
するとすべてが無効だ。でも、年齢的に考えてもと、家族の了承を得て
から登録をした。先日息子が「自分も検体登録をしたいけど、ママは慶応
病院だよね」と言った。自分だけの意思ではと、妻に相談したそうだが
反対はなく、自分は国を守る人達の役に立ちたいからと、ネットで調べ
たそうだが、自分が献体したいと思った機関のホームページがないそうだ。
※慶応病院の解剖動物慰霊塔

私の実母の菩提寺は四谷三丁目にあり、笹寺には近くの慶応病院の
「解剖動物慰霊塔」があった。人間のために命を落とした動物に、母の
お墓参りの度に手を合わせていた。そんなご縁のため慶応病院に献体登録
をした。でも、事故、自殺などで司法の手が入ると、解剖はできないそうだ。
それを何かの時に友人に話したら、「もし私が事前に知っていたら絶対
に反対したのに」と言われた。それは息子さんが医師の知人から、遺体解剖
はとてもひどいものだと聞いたからだそうだ。
怖くてまだ一度も注射するのを見られないほど臆病だけれど、物体に
なった自分が、医学のため研究のお役に立てば、どんなことをされても
全く構わないと思っている。息子もそんな気持ちになったのだと、少々
嬉しかった。

嬉しかった。