時間は夜の7時。暗やみのガンジス川には無数の船が浮いている。どの船も20人から30人の赤や緑や黄色の色とりどりの服を着たインド人達がいるのだ。何事かと思い、ヴィッキーに聞くと『プージャ、プージャ』と言う。そういえば、旅のバイブル地球の歩き方にガンジス河の横で、毎日死者の霊を祈る祭りのようなものが開かれていると。
船で近付き、プージャを見た。不思議な音楽が大音量でなりひびき、一部分だけライトで照らされた舞台では踊りが繰り広げられる。そのリズムは、まるでこの世とあの世を結ぶ音色である。輪廻天性を信じる人々は、ここでこの音楽を前世も現世も来世も聞いていくのであろう。そんな舟をから舟へ飛び乗っていく牛若丸が現れる。ヤカンとコップの入った入れ物を持ち、舟のヘリを器用に歩いていく。私も頼んでみた。一杯2ルピー、二人分を頼み乾杯をした。
プージャの音楽と線香の匂いが、チャイにマッチしてなんだか贅沢な気分に浸れた。そして、その土でできたコップは川の中へ。
もったいないとも思ったが、そうしないといけないのだ。リサイクルすると、カーストのコップを作る仕事がなくなる。
そう、全てはうまくできているのだ。
郷に入っては、郷に従え。徐々に、インドの匂いが体に染みつつあった。
船で近付き、プージャを見た。不思議な音楽が大音量でなりひびき、一部分だけライトで照らされた舞台では踊りが繰り広げられる。そのリズムは、まるでこの世とあの世を結ぶ音色である。輪廻天性を信じる人々は、ここでこの音楽を前世も現世も来世も聞いていくのであろう。そんな舟をから舟へ飛び乗っていく牛若丸が現れる。ヤカンとコップの入った入れ物を持ち、舟のヘリを器用に歩いていく。私も頼んでみた。一杯2ルピー、二人分を頼み乾杯をした。
プージャの音楽と線香の匂いが、チャイにマッチしてなんだか贅沢な気分に浸れた。そして、その土でできたコップは川の中へ。
もったいないとも思ったが、そうしないといけないのだ。リサイクルすると、カーストのコップを作る仕事がなくなる。
そう、全てはうまくできているのだ。
郷に入っては、郷に従え。徐々に、インドの匂いが体に染みつつあった。