ガンジス河を渡り、白い砂浜の上に横たわった。インドの喧騒が嘘のように静まり返っている。空を見上げながら、ボーッとしていた。社会人になって一年ちゅい。その間引っ越した回数は三回。今までを含めて、そんな慌しい人生の星の下に生まれてきたんだなと、インドのどんよりした空を見ながら考えていると、流れ星が落ちた。しかし、何かおかしい。白い光がスウッと出ては消える。最初は、一つ、二つだったのが、徐々に増えていく。意識を無にすると、空は白い光で溢れていた。
聖なる河、そこは聖なる光の故郷だった。
聖なる河、そこは聖なる光の故郷だった。