人生修行の旅

「笑って、野垂れ死ぬ!!」
そのために、この人生をどう生きて、この命を何に使うか?人生一度きりの生き方を実験中!!

家がなくなりました。

2013年03月07日 | 日常
 大学卒業後、

就職先が決まらずに、

とりあえず不動産屋に行って、

「この辺りで一番安い家を紹介してください!!」

と言って住んだ豪邸。



その豪邸が取り壊されてしまったようです。



かつての豪邸は、

床は3箇所抜けて、

雨漏りもする部屋。



ボットン便所は夏にハエが大量発生。


窓の鍵はついてなければ、


お風呂の給湯器もついていない。


いつも色々な虫が現れる昆虫博物館のような家。


サッカーを見ていると野球のテレビに変えられ、

野良猫がうるさいと注意してくれるあの世のおじさん。

世界の旅から帰ると必ず、玄関をノックしてくれた。



大学卒業後に過ごしたあの1年。


勤務先の学校の給食の残飯をこっそり持ち帰るか、

スーパーで閉店間際の賞味期限ぎりぎりの半額のものを購入しては、

何とか生き抜いたあの日々。



朝になると、前に住んでいるおじさんが

咳き込んで、途中一回止まる。

「大丈夫か?」と思って起きると、咳が始まる。

これが目覚ましだった。


斜め向かいの家には、玄関に物騒な張り紙が

たくさん張られ、

市の職員らしき人が来ても、

「お前も俺の金を取る気かー?」と

怒声で追い返すおじいさんが住んでいた。


隣のおじさんは、休日に外で包丁を研いでいる。

頭はスキンヘッド…


それ以外にも、年に1度しか会えかなった髪の長い老婆や、いるはずなのにいなくなった人

など不思議な場所だった。

一本道を渡れば、立派なマンションが建っている。

なのに、その8軒の長屋群だけは、

時代錯誤的に残されていた。

築数十年と経ち、

ノスタルジックな雰囲気。

まるでパラレルワールドに迷い込んでしまったかのような気分になる。

私はあの家から、

「全てはネタになる」

ということを教わった。



偶然という必然から、目の前のマンションの目の前の部屋のに、

父は公共体育館で私が運動を指導して、

娘は小学校で私が体育を教えているということが、

半年後に判明した。



そんなご縁から、私の引越し後も家情報など連絡をくれるTさん。

久々に頂いたメールの写真には、

私の住んだ家の面影はなくなり、



真新しい素敵な家々がかつての場所に立ち並んでいた。


みんな元気にしているといいなあ。


何となく過去の家を思い出した今日この頃。
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