急遽時間ができたので、エアコンもなく「辛抱・我慢」と唱え続けた四畳半の部屋を飛び出し、ふらりと向かった山。
やや急な坂をはだしになって120分ほど登り、
パッと開けた丘にポツンとある山小屋。
中に入ると風景に同化していた小屋番が
「よく来たねー」
といつもと変わらずに言ってくれます。
どんな時も変わらずにそこにいて、
やってきた人を温かく迎え入れてくれる仙人。
時代が変わっても、この場所だけは変わらない。
平成どころか、昭和のまま、トイレが変わった(きれいになった)
くらいでそれ以外はほとんど何も変わっていない。
変わるのがいいとか、
変わらないのがいいとかではなく、
ここに来ることで自分が何を大切にしたいのか、
そんなことを自然に考えるというか降りてくる。
仙人の秘密の水場をお借りして、
のんびりとした時間を過ごし、
冬に使うための薪の準備をする。
33歳の時に先代から山小屋を引き継いで42年。
小屋番として
飲み物を出したり宿泊者のサポート、
道に迷われた方の対応、
登山で怪我をされて動けない方の救助、
少なくなった花を再び増やす活動、
盗賊が出たら、、、
山に生きると決めた志を胸に、
想い変わらず山を守り続けてきたようです。
昭和のともしびは消え去りそうになりながらも、
まだまだ大菩薩の山奥で力強く燃え続けています。
PS 今年は12月2,3日に大菩薩トレリートを実施します。ご興味のある方はお楽しみにどうぞ♪