囲碁界の1強時代を築いてすでに10年の井山裕太名人に芝野虎丸が挑戦していた名人戦の最終局を挑戦者が制し、2年ぶりに名人復位となった。
虎丸くんは緒戦こそ失ったものの第2局からほぼ完ぺきな打ち回しで3連勝、王手をかけてから連敗で嫌な流れだった。また最終局も取りかけにいった大石をしのがれて、井山さんに優位を築かれてからの大逆転だったようである。
井山さんは囲碁界で大魔王と呼ばれるほど強く、第6局の解説をした一力遼棋聖(2人のライバル)が、珍しく最終局は虎丸くんに勝ってほしいと主催の朝日新聞で書いていた。そのとおりになって、3大タイトルは3人が分け合うことに。
井山1強時代は終わりの始まり? 実は2年半前にも似たような状況で、負ければ2冠に転落(虎丸くんは4冠に)という本因坊戦を見事に防衛して、その後、虎丸くんと一力さんを一時無冠に追い込んだ。名人失冠とはいえ依然3冠で強さに陰りはみえないので、井山VS新興勢力という対決がしばらく続くのだろうか。
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