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高等教育の無償化

2017-05-04 08:57:39 | 法・裁判

安倍首相は何でも良いから憲法を改正したいんですね。
9条はそのままに、自衛隊を根拠づける3項を加えるというのは、安倍さんや自民党の従来の主張からすれば大幅な譲歩でしょう。彼らは、戦力・軍隊の不保持や交戦権の否認を規定する2項の削除を唱えてきたのですから。
呆れるのは高等教育の無償化です。そう思っているなら、あんたたちは今政権を握っているのだから無償化を実現すれば良い。それだけのことでしょう。
高等教育費用に苦しんでいる国民の側からこういう改正の声があがるなら、それは理解できます。ただ、いくら憲法に書き込んだって、公教育や社会保障のようにお金がからむ課題は、政府にやる気がなければ実現は難しいのが現実です。
だいたい、すでに26条2項に規定されている義務教育の無償だって、実現されているのか微妙です。有権解釈は授業料を徴収しなければ無償、教科書はじめ他の費用(給食費・教材費など)は有償でも構わない。もちろん教科書は東京オリンピックの前年から実際には無償ですが。
生活保護まではいかないけど経済的に大変な家庭には、就学援助という制度があるので、まあギリギリ無償と認めてもよいかもしれません。
(社会保障も同じこと。社会保障を人権と規定する立派な25条がありながら、わが国の社会保障が不十分であること否定できないでしょう)
ということで、安倍さんは何が何でも憲法を改正して歴史に名を残したいと思っていることがよく分かりました。

ところで、世論調査(NHKでも)で改憲が必要か不要か問うと改憲必要がやや多いですが、焦点の9条は?と絞ると反対派が圧倒的。この点では国民は結構冷静なんだとうれしくなります。

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