2年前に東京高裁が再審開始を取り消した袴田事件、最高裁が高裁決定を取り消して審理のやり直しを命じました。再審開始の是非は示していません。ただ2裁判官の反対意見が付されていて、こちらは原決定取り消しには賛成しつつ、差し戻さずに再審を開始すべきというもの。
2年前の驚きの高裁決定で暗雲が漂った袴田事件ですが、再審開始に向けて動き始めたと言って良いのではないでしょうか。
こんなに長い道のりですが「世界中の皆さんのおかげ。うれしいクリスマスプレゼント」と語る姉・秀子さんの87歳とは思えぬ笑顔が印象的でした。陪席していたわが朋友、弁護団事務局長の小川秀世弁護士も、何だか若々しくみえました(笑、たぶんアラ古希のはず?)
2年前に賢パパさんからコメントいただいたときは、裁判所はうやむやにしたと思っているのではと懸念しましたね。
今回の最高裁決定は100点満点ではないけど、良い方向に歩み始めたように感じます。2裁判官の反対意見が強烈(笑)
このごろ険しいお顔が多かったようにみえる小川弁護士も明るい表情でした
おまけに3名の裁判官のうち1名は犯人とするには疑問が残るとして多数決による判決でした。
高裁はメンツにかけて再審はさせないということなのでしょうが袴田さんとお姉さんは高齢で残された時間は限られています。
何としても再審で無罪を勝ち取り名誉を回復させてほしいと切に願います。