森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

中年四人姉妹(笑)

2007-07-08 | 家族友人
私は四人姉妹の末っ子。
年に何度かは必ず、全員連れだって街に出る。
それぞれの誕生日を、外食で祝うために。

昨日も、七月生まれの姉の誕生祝いも兼ねて、
その姉が息子の結婚式に出るための洋服を皆で選ぶことになり、街に出た。
長姉の運転する中年四人姉妹の乗った車中は、にぎやかで楽しい。
久しぶりに全員揃った食事は、近況報告と質問とで時間があっという間に
過ぎていく。

そして、最後はいつも母の話でしんみりする。
母の残してくれた財産は、私たち姉妹の仲の良さだと思う。
母は私たち姉妹を一つの林檎だと言って、いつも相手の立場に立って
物事を考えるよう諭した。

高学歴な母ではなかったけど、人生で大切なものをいっぱい
私たちに教え、女性でも社会できちんと生きるためのマナーを
自ら見せてくれ、学ばせてくれたことを有り難く思う。

よく働き、いつもくるくる動き、ご近所の井戸端会議などに
母が加わる姿など見たことがなかった。
何より、いつも笑顔を絶やさなかったので、8人の孫が皆
おばあちゃんを大好きでいた。
特に私の息子などは、お葬式の晩に母のパジャマを着て眠るほど
母を好きだった。

母は、他人に対しいつも謙虚な態度でいたけれど
芯の強い人で、私たちには傲慢もエゴも許さなかった。
その厳しくも優しい深い愛情を受けて、
私たちは貧しい中でも幸せに育った。

いつか私も、その一部でも見習いたいと思っていたけど
似ているのは身近にあるものを利用して手作りすることと、
だんだんそっくりになってきた顔くらいしかない(笑)

四人の姉妹それぞれが、母の個性を少しずつ受け継ぎ
またその子供へと引き継がれるのだろう。
母はその中でずっと生きている。
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