森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

新しい命

2007-09-18 | 思い・つれづれ
去年福岡で飲酒運転による事故で3人の幼い命を奪われたご夫婦に、
昨日4人目の女の赤ちゃんが生まれた。

昨夜の報道ステーションでは、ご夫妻の許可を得て
出産シーンが放送された。

私も遠い昔とは言え3人の子を生んだ身なので、出産シーンに衝撃を
受けたりはしないけれど、生まれ出てくる瞬間のその映像には
特別な思いがこみ上げ、涙が止まらなかった。

ご夫妻はどんな気持ちでこの一年を過ごされたのだろう。
とりわけ母親の思いに心を重ねてしまう。
自分だったら彼女のように新しい命を産み出すまでの覚悟が
できただろうか?         多分、私なら失った命への
切ない感情ばかりが先立ち、前を見ることが困難だっただろう。

自らも事故に遭いながら必死で子供たちを助けようとしたにも関わらず、
助けてやれなかった悲しみと口惜しさに未だ打ちひしがれているだろうに、
彼女は同時にしっかりと「今」を受け止めている。

強いな・・・そう思ったけれど、生まれ出てきた瞬間
彼女とご主人が声を出して泣く姿に、お二人の必死に堪えていた
感情が画面からでもハッキリと伝わってきた。
「良かったね!良かった・・」と思わず画面に向かって言葉が出ていた。

メインの古館さん初め、3人の出演者も同じ気持ちだったのだろう。
コメントまでにしばらく言葉が出ず、次のニュースに移ってもまだ
女性キャスターの声は震えていた。
これからこのご家族が、たくさんの幸せを紡いでいかれると信じたい。

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