未だコタが病気なんて知る由もなかった頃、「まいにち養老先生、ときどきまる」を録画して
観た。この養老先生と愛猫の「まる」との、静かな鎌倉の暮らしを観るのが好きで、放送され
るときはいつも楽しみにしていた。まるちゃんはスコティッシュだけれど、毛色がコタと似て
いるので、いつかコタも年を取ってまるちゃんみたいな余生を送るのかなぁ‥と思っていた。
この撮影中、まるちゃんに異変が起きた。医者に診てもらい「拘束性心筋症」が判った。
そして、去年の12月、まるちゃんは18歳の猫生を終えた。
まるちゃんが急変したとの知らせを受け、養老先生は滞在先から車で駆けつけた。車内では
まるちゃんの画像を幾枚も観ていて、旅立ったとの知らせを受けた先生は車窓からただ黙っ
て海の景色を観ていた・・。
先生の定位置はまるがよく見える場所。「扉も閉める癖を着けなきゃと思って。足元もそう
うっかりすると踏みつけるシッポを踏むというアレがない。まだどこ行ったかなって探すん
だよね。まだ」
「いつもあるものが無いって感じが強く。なくなったを漢字で書くと喪失感って言うでしょ
う。あんまり感じが出ないですね。表す漢字がないんですよ。僕も探したけど見つからない」
「あんまり言葉にならないですね。ただ『居ない』ってだけで」「まだそこで寝っ転がってい
る気がする」
それから先生は書斎の本を一冊一冊拭いて時間を過ごした。縁側に座って、まるが聴いていた
音を聴き、まるが観ていた景色を見て、今回の放送は終わった。
まさかその「ただ居ない」という感覚を、その直後に自分も感じることになるとは夢にも思わ
なかったが、観ているコチラにも養老先生の痛みが感じられた。
・・・・・・・・・・・・・・・・
冬服の手入れをしていたら、殆ど着なかった服にさえ、コタの毛が着いている。
殆ど使わなかったこの爪とぎにも@@; いつもスリスリしていたものねぇ(笑)
実は火葬の前に、おひげを何本かカットしていたけど、口にまで入ってあんなに煩わしかった
毛さえも今となっては捨てたくないなんて思う私;
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
前回の日記のあとお天気が良くなったので、姉の誘いで車に乗り、秋にも行ったこのイベント
に出かけた。
手指消毒やソーシャルディスタンスは保たれていたが、前回は何度も検温しなくて良いように
手首に「検温済み」の蛍光色の紙を巻くシステムになっていたのに、今回はそれが無かったた
めに、出入りのたびに毎回並んで検温ということに。流れが滞るし密になるので、せっかくの
感染予防策が「本末転倒」じゃないかなと・・。
気晴らしだったので、何も買わず^^: すぐ上の姉も孫のA君を連れてきていたので、私は
生協のケーキを人数分にカットして、カフェインレスのコーヒーをポットに淹れて行った。
長姉が全員のお弁当を作ってくれていて、海辺で食べるお結びがとても美味しかった。
こちらの↑ペーパーウエイト。前回、革のバッグを姉が購入したお店の革職人の方が使われて
いたもの。残念ながら売り物ではないとのことだったが、作り方を教えてくださった。でも素
人が作れるものではないと思う。小銭入れも素晴らしい工夫がされていて、丁寧に説明してく
れた。
それから、↓は、アクセのお店のディスプレイに使われていた淡水パールがくっついた貝。
先日、ふうちゃんが私のアクセ材料の中から淡水パールを見つけて、「これはどんなふうにで
きるの?」と問われ、「今度調べておくね」と答えていたことを思い出し、お店の方に事情を
話して写真を撮らせてもらった。皆さん親切で気さくだったけど、この一年本当に大変だった
だろうな。
家では福が玄関で待っていた。ご飯の時間でもないのにこんなことは今までなかった。
コタがいなくなった今、当分家を空けるのも長時間は無理だなぁ‥と思う。
小太郎はベランダに出るのが好きだったけど、必ず私が「ガッチリ」と抱いていなければなら
なかった。福太郎はビビりストだけど、静かに戸を開けると、ゆっくりと空を見上げている。
「長生きしてね」と思う。
観た。この養老先生と愛猫の「まる」との、静かな鎌倉の暮らしを観るのが好きで、放送され
るときはいつも楽しみにしていた。まるちゃんはスコティッシュだけれど、毛色がコタと似て
いるので、いつかコタも年を取ってまるちゃんみたいな余生を送るのかなぁ‥と思っていた。
この撮影中、まるちゃんに異変が起きた。医者に診てもらい「拘束性心筋症」が判った。
そして、去年の12月、まるちゃんは18歳の猫生を終えた。
まるちゃんが急変したとの知らせを受け、養老先生は滞在先から車で駆けつけた。車内では
まるちゃんの画像を幾枚も観ていて、旅立ったとの知らせを受けた先生は車窓からただ黙っ
て海の景色を観ていた・・。
先生の定位置はまるがよく見える場所。「扉も閉める癖を着けなきゃと思って。足元もそう
うっかりすると踏みつけるシッポを踏むというアレがない。まだどこ行ったかなって探すん
だよね。まだ」
「いつもあるものが無いって感じが強く。なくなったを漢字で書くと喪失感って言うでしょ
う。あんまり感じが出ないですね。表す漢字がないんですよ。僕も探したけど見つからない」
「あんまり言葉にならないですね。ただ『居ない』ってだけで」「まだそこで寝っ転がってい
る気がする」
それから先生は書斎の本を一冊一冊拭いて時間を過ごした。縁側に座って、まるが聴いていた
音を聴き、まるが観ていた景色を見て、今回の放送は終わった。
まさかその「ただ居ない」という感覚を、その直後に自分も感じることになるとは夢にも思わ
なかったが、観ているコチラにも養老先生の痛みが感じられた。
・・・・・・・・・・・・・・・・
冬服の手入れをしていたら、殆ど着なかった服にさえ、コタの毛が着いている。
殆ど使わなかったこの爪とぎにも@@; いつもスリスリしていたものねぇ(笑)
実は火葬の前に、おひげを何本かカットしていたけど、口にまで入ってあんなに煩わしかった
毛さえも今となっては捨てたくないなんて思う私;
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
前回の日記のあとお天気が良くなったので、姉の誘いで車に乗り、秋にも行ったこのイベント
に出かけた。
手指消毒やソーシャルディスタンスは保たれていたが、前回は何度も検温しなくて良いように
手首に「検温済み」の蛍光色の紙を巻くシステムになっていたのに、今回はそれが無かったた
めに、出入りのたびに毎回並んで検温ということに。流れが滞るし密になるので、せっかくの
感染予防策が「本末転倒」じゃないかなと・・。
気晴らしだったので、何も買わず^^: すぐ上の姉も孫のA君を連れてきていたので、私は
生協のケーキを人数分にカットして、カフェインレスのコーヒーをポットに淹れて行った。
長姉が全員のお弁当を作ってくれていて、海辺で食べるお結びがとても美味しかった。
こちらの↑ペーパーウエイト。前回、革のバッグを姉が購入したお店の革職人の方が使われて
いたもの。残念ながら売り物ではないとのことだったが、作り方を教えてくださった。でも素
人が作れるものではないと思う。小銭入れも素晴らしい工夫がされていて、丁寧に説明してく
れた。
それから、↓は、アクセのお店のディスプレイに使われていた淡水パールがくっついた貝。
先日、ふうちゃんが私のアクセ材料の中から淡水パールを見つけて、「これはどんなふうにで
きるの?」と問われ、「今度調べておくね」と答えていたことを思い出し、お店の方に事情を
話して写真を撮らせてもらった。皆さん親切で気さくだったけど、この一年本当に大変だった
だろうな。
家では福が玄関で待っていた。ご飯の時間でもないのにこんなことは今までなかった。
コタがいなくなった今、当分家を空けるのも長時間は無理だなぁ‥と思う。
小太郎はベランダに出るのが好きだったけど、必ず私が「ガッチリ」と抱いていなければなら
なかった。福太郎はビビりストだけど、静かに戸を開けると、ゆっくりと空を見上げている。
「長生きしてね」と思う。