森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

「モネを救え」

2023-03-27 | 絵・アート
「日本人に最高の絵を見せてやりたい」という思いだけで、大正から昭和にかけて一人の
男が集めた「モネ・ゴッホ・ゴーギャン・ルノアール」などの名画たち.。
それらがたどった運命のストーリーを、ようやく最後まで観た。先週までのWBC観戦で、
録画したまま観られずにいたのだ;



名画と言われる絵画たちの中には、実はデッサン面から見て優れているとは決して言え
ない作品も多い。だけど、それらの多くは敢えてそう描いたのであろうと思われる。そ
の根拠として、初期の作品や彼らの残した下絵や素描などを観るとよく判る。

様々なコレクションの中で、私が特に心惹かれるのはそういった「名画」とは言われな
いものたち。オーガスタス・エドウィン・ジョンが描いた素描↓(左)がまさにそう。
しっかりとしたデッサン力を感じ取れる。右は、多分これ以後の作品だと思われるが、
誇張された人物の特徴が、絵に勢いを感じさせる。
 
 ※右画像はお借りしました

松方幸次郎さんは、日本の貧しい絵描きたちに素晴らしい西洋の絵画を見せてやりた
いと、私財をなげうち集められたという。ご自身が絵に対する知識や心得もなかった
といいながら、それらの価値を知らなかったわけではない。

心を打つのは、ご自分の所有物として絵を集められたのではないという点だ。現代の
日本人が、国立西洋美術館においてこれらの絵を堪能できるは、彼のその強く尊い思
いがあったからこそと、深く感銘を受ける。

他の人のために力を尽くすことほど尊い事はないとは言うが、誰にでもできることで
はないように思う。WBCでの栗山監督やダルビッシュ選手もそうだったと知った。
選手一人ひとりのことを思い、監督が直筆の手紙を書いたこと。ダルビッシュも「栗
山さんは他人に恥をかかせるようなことをしない」と言っていた。あのような人たち
がいるんだなぁと☆

 
宙に舞うダルビッシュさんの左側で、嬉しそうに胴上げする大谷さんもスゴイ☆

そして、人知れず何かに打ち込むことが出来る人も尊いと思う。こちらでは何度も言
うけれど、表舞台に出ることがない職人の方々の仕事にも、時には心を奪われる。

座面の支えが壊れたアーコール社製の北欧デザインの長椅子。
座面にラバーのテープを張るため、これにリベットを打ち込む職人
 

 

テープ端の輪っかにした部分に、ストッパーの役割も果たす「ダボ」を差し込む作業
 
かなりの力を要するようだ
 

その後、座面と背宛部分のウレタンをカットして、布を裁断し、縫製までやる@@;
 
背もたれに革ベルトを留め付け、それを背宛にスナップを取り付けて留める仕様にし、
簡単に取り外せるようにしたアイデアが流石!
 

 

 

以上、アンティークハンターより。今回で最終回だったようで、残念;

※change.orgから以下のキャンペーンへの署名参加依頼が来ています。賛同できる方はよろしくお願いします。
「猫や犬の殺害犯罪をなくすためノネコ、ノイヌを狩猟鳥獣から削除してください」


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2 コメント

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Unknown (あきらとマドンナ)
2023-03-28 13:53:13
 松方コレクションは有名ですね!
絵でも音楽でも”名前”ではなく、
自分が素晴らしいと感じたものが
素晴らしいのだと思います。
オーガスタス・エドウィン・ジョンの絵は、正にこれにあたりますね!私も素晴らしいと思います
返信する
あきらとマドンナ様 (wildrose)
2023-03-28 18:13:20
最後まで自分自身を生きるために、
素晴らしいものを感じ取れる「感性」を
研ぎ澄ませておくことが必要なのかもしれませんね☆

多くの方々に心に響く音楽を届けるという活動を
続けておられるお二人も、本当に素晴らしいです☆
返信する

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