ロビンの観劇日記

芝居やオペラの感想を書いています。シェイクスピアが何より好きです💖

チェーホフ作「ワーニャ伯父さん」

2013-08-13 22:16:12 | 芝居
7月20日東京芸術劇場シアターウェストにて、チェーホフ作「ワーニャ伯父さん」をみた(円公演、台本・演出:内藤裕子)。

白樺の木々。庭のテーブルにはサモワール。

老教授セレブリャコーフ(藤田宗久)は退職後、亡き前妻ヴェーラのものである田舎の荘園に、後妻エレーナ(朴璐美)を連れて来る。
そこには娘ソーニャと前妻の兄ワーニャ(金田明夫)、義母マリヤ、老いた乳母マリーナ(高林由紀子)などが暮らしている。
元教授は都会式に昼夜逆転の暮らしを続けるので、皆の生活リズムはすっかりかき乱されてしまう。ワーニャと医師アーストロフ
(吉見一豊)は共に、若く美しいエレーナに心を奪われるが・・・。

主演の金田明夫は滑舌がよくない。
ヒロイン朴璐美は、エレーナとしてはちょっと地味かと思ったが、演技はうまい。小柄だが大きな声も出せる。
吉見一豊は医師アーストロフ役を楽しそうに演じていた。

台本にあちこち小さな加筆をして、より分かり易くしている。
医師にキスされ抱き締められ「明日森の番小屋で2時に・・?」と迫られたエレーナははっきりとうなづく!今回のエレーナは
なかなか積極的だ。

音楽はもっぱらバッハが使われていた。ラストのソーニャとワーニャ伯父さんの会話の間、ギターでゴルトベルク変奏曲の最初の
テーマが弾かれ、驚いた。と言うのも翌日教会の礼拝でこの曲を弾くことに決めていて、毎日練習していたので。
それにこの曲がギターでも何とか弾けるということにも驚いた。
いずれにせよ天国的な慰めに満ちた美しい調べがこの場にふさわしく、胸打たれた。

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