ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

KEK(高エネルギー加速器研究機構)の公開講座に行って、タンパク質の構造解析方法を聴いてきた!

2023-06-05 07:39:18 | そのほか
6月3日は、つくばのKEK(高エネルギー加速器研究機構)に行って、
タンパク質の構造分析方法について聞いてきた!
ので、その内容をメモメモ



【第一話】分子と生命
・ナノ世界への道
 根本的な疑問「なぜニワトリは鶏に育つのか?」
 昔は2つの説
   前成説:精子の中に小人がいて、大きくなる
   後成せt:素があって混じる
 ミクロの世界へ
   17C 顕微鏡ができて流れ変わる
       生物は細胞からできている(フック)
       微生物は卵から産まれてくる(レーウェンフック)
   1838,39生物の基本単位は細胞(シュライデン)
 遺伝子の概念
   メンデル 遺伝の法則(エンドウ豆)→遺伝物資tがわからないときに
   遺伝子型と表現型
    対応付けられるけど、仕組みはわからない
   アベリー 遺伝物資はDNA
   ワトソンとクリック 二重らせん(1953)
   遺伝子とタンパク質 アミノ酸のつなげ方→遺伝子
     セントラルドグマ:DNA→mRNA→タンパク質
   人のタンパク質:
     23000程度のタンパク質の設計図がDNAに
     (修飾とかもあって、タンパク質は10万)
   タンパク質
     立体構造:きまった形を持っている
     →形が働きを決める
      熱すると形が壊れ、働きが失われる
   タンパク質の働き
      化学反応を触媒する(酵素)
      情報を伝達する(シグナル分子)
      動く(筋肉)
      外部刺激に反応(受容体)
    →生化学
   化学の言葉で生物を語る

 タンパク質の構造を見る
   方法3つ
   ・MX  X線結晶構造解析
    NMR 核磁気共鳴法
    Cryo-EM 極低温電子顕微鏡法(クライオ電顕)
      →10年前のブレイクスルー
     20万以上のタンパク質の構造登録→30年前は300個くらい

 X線構造解析
   ・解析対象のタンパク質を決める
   ・大腸菌に作らせる(発現)
   ・純度の高いもの(純品)に精製する(精製)
   ・結晶を作り(結晶化)
   ・X線をあてる(回析データ測定)
   X線構造情報を使う実際の研究
   エネルギーを融通(ためて使う):ATP 1日40Kg
   GTP:どうやって使われるのか?
    →GTPの量を測るタンパク質PI(5)Pの量に変換

 【質問のキーワード】
  ・分子動力学
  ・AlphaFold(アルファフォールド):タンパク質の構造予測 
  ・精製の例:ヒスチジンつけるとニッケルにつくこと利用
     →タグ付け



クライオ電子顕微鏡で生き物のb品の形を「分子の世界」で明らかにしよう

 生き物の内部を3次元で見たい!
   見たい部分を切り開く→人や動物だと困る
     →物を透過する特別な信号を使う
       X線→CTスキャン→X線構造解析
       ラジオ波→MRI→NMR
       電子     →クライオ電顕

 電顕で生き物を見る問題
   真空中で見ないといけない→タンパク質壊れる
   →そこでクライオ電顕   クライオ:とっても冷たい
   ものを、とても低い温度で(ー196度)で冷やしたまま撮影
   →うすい膜上の溶液の膜に入れる:壊れにくくなる

   ここ数年で小さいものが見られるようになった。
    →分解能革命:ブレイクスルー3つ
       ・カメラ
       ・画像解析(アルゴリズム、計算機)
       ・試料調整方法

 クライオ電顕を使ってタンパク質の3次元構造マップを得る手順
   ・クライオ電顕でタンパク質粒子の2次元画像を撮影
      同じタンパク質の粒子をたくさんのガラス状の氷に埋め込む
        グリッド→グリッドスクエア→ホール(1μm)に入れる
      タンパク質の動画撮影→振れ補正

   ・個々のタンパク質の洗い出し
      いろんな方向むいているので、いくつかのグループに分けて
        まとめる
      まとめたものを平均化→ノイズなくす
   ・2次元粒子の画像のスタック→3次元構造マップ
      →タンパク質粒子の姿勢を計算
    ※撮影像
       ラドン変換:3次元を2次元にする
       逆ラドン変換:2次元から3次元にする(いろんな角度必要)

    3次元の角度を決める方法
     プロジェクトマッチング法(投影像適合法)
       ※(精度が悪い)3次元マップがあったとする
      (1)(精度が悪い)3次元マップを計算でラドン変換して
          各角度における2次元投影像を作る
      (2)(1)で作った画像と、撮影した2次元画像を比較し、
          一番似ているものを選ぶ→ここで撮影画像の角度きまる
      (3)(2)で2次元画像と角度が決まったので、
          逆ラドン変換して、3次元マップを得る
        →※に戻る(繰り返す)
     なお、この方法だと、はじめの※の画像がないので困るが、
     それはランダムに割り当てr

(おまけ)構造決定したあと
  ・写真で手に持っているのは、3次元構造のモデル(模型)
    →3次元構造マップがら3Dプリンタで作成する

【質問】
  2次元画像をどれだけ使う?
    撮影状況が良い場合1万で済むこともあるが、
    そうでない場合20万
  
  ”個々のタンパク質の洗い出し
      いろんな方向むいているので、いくつかのグループに分けて
        まとめる”
   →どのくらいのグループ
   100~200。あまり分けすぎると、平均化する画像が少なくなり、
   ノイズが消えなくなる

    
     

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