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【ワグネル:プリゴジンの乱】スロビキン上級大将逮捕。これで、この乱の意味が分かったね!

2023-06-30 07:35:22 | 個人的見解
そういうことか・・・ゲラシモフ参謀総長とスロビキン上級大将の権力争いだったんだね!



ワグネルのプリゴジンの乱には、マスコミが触れない(ネットでは言われていた)疑問があった。

(1)ワグネルは持ち場を動いたら、ロシア軍に射殺されることになっていた。なのに、なぜ持ち場を離れ、モスクワに進軍できたのか?

(2)プリコジンの乱は、ショイグ国防相とワグネルのトップ、プリコジン氏との権力闘争って日本では言っていたけど、そもそも、格が違いすぎる。

 ワグネルは、傭兵、つまり軍人派遣会社であり、そのトップのプリゴジン氏は、軍隊の戦略の建て方、軍隊の動かし方を学んだわけではないので、軍を動かす能力はない(指示されればできるけど…派遣社員みたいに)。
 つまり、派遣社員が中二で「法隆寺を作ったのは聖徳太子ではない。大工さんだ」といっているのと同じ論理で、あまりにもショイグさんとは違いすぎる。なので、ショイグさんを追求したとしても、そのあとしたいのかわからない(自分が後釜に入ることはない)

(3)そもそも、ショイグさんは、いまそんな実権を持っているのか?
 キエフ包囲失敗で、ショイグさんの戦略はプーチン氏に信頼されなくなり、その後、戦略はゲラシモフ参謀総長が立てているのでは?ただ、ゲラシモフ参謀総長が前面にでていないのが不思議だった…つまり、ショイグさんは失脚するのが普通なんだけど、ゲラシモフ参謀総長の上にいるのはなぜ?・・・



これらの疑問が、
スロビキン上級大将逮捕
「ロシア軍の副司令官を逮捕」情報も ワグネル反乱、今なお波紋
(冒頭のニュースだと拘束だけど、上のニュースだと逮捕になっている)
で、一気に意味が分かったね!

まず、このニュースの前に、
ロシア軍首脳、反乱知っていた=プリゴジン氏を支持か―米報道
が流れ、(1)の謎が解けた。

 つまり、ワグネルがモスクワに行けた理由は、ワグネルが持ち場を離れたら銃殺する指令を実行する部隊が、スロビキン上級大将配下の部隊で、スロビキン上級大将は、ワグネルを支持していたため、銃殺せず、行進を黙認していた。スロビキン上級大将が黙認したため、この命令に、ほかの軍人は逆らえず、この命令を撤回させることができるのは、それより上位にあるゲラシモフ参謀総長とショイグ国防相だけとなった(ワグネルやりたい放題)

 しかし、ここで問題が起こる。モスクワを守っているのはゲラシモフ参謀総長の部隊。当然ワグネルがモスクワに入ったら射殺する(そういう命令だから)。スロビキン上級大将が「もうやめるんだ」と言い出したのは、このゲラシモフ参謀総長の強い意志を知ったからだろう。



で、ここで(2)のなぞも解けた。
権力闘争しているのは、ショイグ国防相とプリゴジン氏ではなく、
プーチン大統領、ショイグ国防相が推す、参謀のゲラシモフ参謀総長と
ワグネルとともに歩む現場のスロビキン氏だ。

これなら実質軍の1,2だし、
参謀VS現場で分かりやすい、あるあるの対立だ。

そして、(3)の謎も解ける。
たしかに戦略ミスでショイグさんは失脚したが、
そこでゲラシモフ参謀総長に全面移行してしまうと、
スロビキン上級大将と全面対立し、軍が動かない・下手すりゃ内戦。
そこで、ショイグさんをもう一度担ぎ出し、
ゲラシモフ参謀総長を権威づけた。

お~。



って謎が解けたところで、ここまでをまとめよう。

・もともと傭兵は(一般論として)殲滅させてもかまわない。
 ということと、初めワグネルは武器がなかったことから考えて、
 ゲラシモフ参謀総長は、ワグネルを殲滅させ、モスクワ決戦に備える気だったんだろう

・ところがワグネルが善戦し、戦線を守れそうな雰囲気になってきた。
 そこで、武器を送り、ワグネルに戦線を守らせることにした。

・で、そうすると、ワグネルを正規軍に変えれば、ロシアは、モスクワ決戦どころか、現状の戦線を守ることができる。そこでワグネルの兵士を正規軍に変えることを考えた
 (ワグネルの派遣兵士から考えれば、ワグネルの発注元であるロシア軍と直接雇用が結べる(=中抜き1個抜ける)ってことは、有利で、いいお話)

・ただ、それを実行すると、ワグネルは正規軍に編入される=解散となる。
 利権を持っているプリゴジン氏は納得しないだろうなあ・・・帰れないことにも反発をもって、反乱起こすだろうなあ・・・っていうことは、予想できていた。

・今回分かったこととして、ロシア軍は、ゲラシモフ VS スロビキンの内部対立を抱えていた。そして、スロビキン氏は、ワグネルと結びついていた。
 この内部対立を抑えるため、ショイグ氏が必要だった。
 この対立を抑える仕事がなければ、ゲラシモフ&ショイグの2枚看板で戦える。
 つまり、キエフにショイグを配置、モスクワにゲラシモフを残し、総攻撃がかけられる。

・常識的に考えて、ワグネルを解散させ、モスクワに帰るあてをなくせば、
 プリゴジン氏は反乱起こすしか、生き残る道はないので、反乱を起こすことは想像つく。
 そして、プリゴジン氏が反乱起こせば、スロビキンは賛同して、ゲラシモフ排除のクーデターを起こすであろうことは、想像つく。
 問題は、それをいつ起こすか・・・だけ!

・それを7月4日だっけ?までに正規軍にするとしたということは、
 この辺で、プリコジン氏・スロビキンを失脚させ、ショイグ氏が総攻撃かける必要があるとゲラシモフまたはプーチン氏が判断したということだろう。

・で実際、スロビキン逮捕

・・・次起こるのは・・・・


 ショイグ国防相による、キエフ総攻撃 feat.正規軍(元ワグネル)だろう。

って、ウクライナ、アメリカ、NATOは気づいているんだろうか?
これ、やばくない??


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