現在の学会、業界本のトレンド、大手企業の人たちや、若い人の意見、ブログなんかをみると、ウィリアムのいたずらが接する、中小下請けの上の人や、現場で作業してる人の感性と、ちょっと違う(いやかなり)という気がしてます。
学会などの感性は、「効率的なソフトウエア開発方法」を議論しています。その一つとして、オブジェクト指向では、UMLを用いてMDAで。。。とかいう路線の議論とか。。。
そして、オブジェクト指向、アジャイルでの開発論を中心に展開し、「こんなように開発します!!」といって、で、なんか、このケースでは、だめなんじゃない!みたいな意見が出ると「銀の弾丸はない」(でしたっけ?)みたいに言って、お茶を濁す。。。っていうふうに見えてしまいます。
中小企業の現場ではそもそも、「銀の弾丸」どころか、
・結構多くのシステムは、どんな開発方法論を使っても、開発不能である
→ユーザーのいってることが矛盾してるので、論理的に開発できない
・かなり多くのシステムは、開発すると、採算割れする。
→これは、開発会社も、ユーザーも採算割れする
という暗黙の前提があるように思われます。
(以下、次の水平線につづく。水平線の中は、独り言。。きにしないでね!!)
あのさー、いま、1人月60(万)から70(万)のご時世なのよ。
(学者の方やIPAのITSSを信じている人へ:なんで、SEの値段が1つの値段に決まるのか。。これには、あるからくりがあります。たしかに予算ではITSSのように、階級にわけて費用計上することが可能だし、多くやられるのですが、実は、その予算と実際に取れるお金が違うからなんです。そのからくりについては、(この前中堅のPMと話してても、知らなかったので)今度書きます。。って、書いていいのか!こんなソフト業界の裏の実態 ^^;)
いままで、100から80くらいは、取れてたわけよ、2000年のことはね。
100だったとしたら、60になったら、4割引っすよ。
きのうのMDAの開発だって、35%の削減でしょ。ほら、まにあわないでしょ。
さらにねえ、60もくれないところだって、あるわけよ。
できるシステムなんて、限られてくるのに、きまってるじゃん!
で、さらに、
・ものによって、最適な開発方法論が違うことが明らかである
→BREWの開発をするのに、オブジェクト指向を使われても。。。
あれって、Cで書くのが普通なわけです。
Cで、UMLでクラス図書かれても。。。なわけですよ。
そして、一番大事なことは!!
やばい案件に手を出さないこと。
やばい案件に手を出すと、すべての利益をふっとばしてしまう(>_<!)
これは、富士通さんが、たしか、言ってましたよね。
なんか、変な案件に手を出して、赤字になったみたいな。。
大手なら、赤字ですみます。中小零細なら、会社がふっとびます!!
フリーなら、自分がつぶれちゃいます!!
なので、中小や現場にとって、一番の利益貢献になることは、作業の効率化ではなく、
・やばい案件を早く見つけること
・まともな案件を、確実にこなせる、最適な開発標準を見つけること
→つまり、まともな案件でも、適切でない開発方法論をもってくると、失敗してしまう
なので、適切な開発方法論をもってきてほしい。
適切な開発方法論が、ものによっては、オブジェクト指向でないことは
BREWより明らか
だと思います。
開発標準をきめて、その開発標準に従ってやらせることは、開発効率っていうこともあるけど、「こうやると、このプロジェクトはできる!」というやり方をきめるためです。そうすることによって、やばい案件でなく、これは、まっとうに仕事をすれば、まっとうにできる案件になるから。
はっきりいってしまうとですねえ、オブジェクト指向にまったく向かない開発に、オブジェクト指向を持ってきてしまうと、それだけで、開発は失敗します。だから、オブジェクト指向で開発標準なんか、作られると困るわけなんですよ。
なんで、自分たちの仕事をこなせる開発標準をだしてきてほしいわけです。
この開発標準は、メンバーによっても代わります。
メンバーによっては、「ここを触らせたくない」っていうので、その部分をパターンにしてしまったりするから(バッチパターンなんかを作るとき、この意図もかなり多い)。
で、その部分をPMさんにつくってもらいたいんだけど、プロジェクトマネージャーは、意味が通じないことが多いんだよね。工場の標準化と同じようにかんがえてしまう。
工場の場合、作っているものは、似ています。たとえば、自動車工場で、おばぎをつくったり、お菓子工場で、ピアノをつくることはありません(って、言い切って大丈夫だよな??たぶん)。
でも、ソフトウエアの場合、Javaで業務系をやっていた部隊が、次、Cやアセンブラで組み込みやファームとかっていう話、あります(最近、言語とか、OSとか選んでられないのよ!)。
この2つの標準化を考えるってことは、自動車とおはぎの標準化を考えるっていうことで、無理っす!
っていうことで、前書きはととのった。
で、前のブログで書いた、「仕様を要素技術に分解し、その技術に対してリスクドリブンで行うという手法を、「こっそり」上司に見つからないようにやる」(一番最後の部分)について、なんだけど、これは、まず、
・やばい案件を早く見つけること
のために、案件が来たら、要素技術に分解してしまって、その部分だけを抜き出して、確認をとってしまう。
で、その要素ができるかどうかを確認し、できそうなら、使える部隊を考慮して、そこの部分をどこまで隠すかを決定して、パターンを作り上げていくという作業をしてます。
くわしくはですね。。。
げ、また、長くなってしまったので、またこんど。。
いつまでたっても、かけないジャン!