ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

システムの効率的な開発法より、効率的にやばいシステム開発を見つける法のほうが利益貢献するはず

2005-06-17 12:09:28 | 開発ネタ


 現在の学会、業界本のトレンド、大手企業の人たちや、若い人の意見、ブログなんかをみると、ウィリアムのいたずらが接する、中小下請けの上の人や、現場で作業してる人の感性と、ちょっと違う(いやかなり)という気がしてます。

 学会などの感性は、「効率的なソフトウエア開発方法」を議論しています。その一つとして、オブジェクト指向では、UMLを用いてMDAで。。。とかいう路線の議論とか。。。
 そして、オブジェクト指向、アジャイルでの開発論を中心に展開し、「こんなように開発します!!」といって、で、なんか、このケースでは、だめなんじゃない!みたいな意見が出ると「銀の弾丸はない」(でしたっけ?)みたいに言って、お茶を濁す。。。っていうふうに見えてしまいます。

 中小企業の現場ではそもそも、「銀の弾丸」どころか、

・結構多くのシステムは、どんな開発方法論を使っても、開発不能である
  →ユーザーのいってることが矛盾してるので、論理的に開発できない

・かなり多くのシステムは、開発すると、採算割れする。
  →これは、開発会社も、ユーザーも採算割れする

 という暗黙の前提があるように思われます。
 (以下、次の水平線につづく。水平線の中は、独り言。。きにしないでね!!)








 あのさー、いま、1人月60(万)から70(万)のご時世なのよ。

(学者の方やIPAのITSSを信じている人へ:なんで、SEの値段が1つの値段に決まるのか。。これには、あるからくりがあります。たしかに予算ではITSSのように、階級にわけて費用計上することが可能だし、多くやられるのですが、実は、その予算と実際に取れるお金が違うからなんです。そのからくりについては、(この前中堅のPMと話してても、知らなかったので)今度書きます。。って、書いていいのか!こんなソフト業界の裏の実態 ^^;)

 いままで、100から80くらいは、取れてたわけよ、2000年のことはね。
 100だったとしたら、60になったら、4割引っすよ。

 きのうのMDAの開発だって、35%の削減でしょ。ほら、まにあわないでしょ。

 さらにねえ、60もくれないところだって、あるわけよ。
 できるシステムなんて、限られてくるのに、きまってるじゃん!








 で、さらに、

  ・ものによって、最適な開発方法論が違うことが明らかである
    →BREWの開発をするのに、オブジェクト指向を使われても。。。
     あれって、Cで書くのが普通なわけです。
     Cで、UMLでクラス図書かれても。。。なわけですよ。

そして、一番大事なことは!!

 やばい案件に手を出さないこと。
 やばい案件に手を出すと、すべての利益をふっとばしてしまう(>_<!)

 これは、富士通さんが、たしか、言ってましたよね。
 なんか、変な案件に手を出して、赤字になったみたいな。。
 大手なら、赤字ですみます。中小零細なら、会社がふっとびます!!

 フリーなら、自分がつぶれちゃいます!!

なので、中小や現場にとって、一番の利益貢献になることは、作業の効率化ではなく、

  ・やばい案件を早く見つけること
  ・まともな案件を、確実にこなせる、最適な開発標準を見つけること
   →つまり、まともな案件でも、適切でない開発方法論をもってくると、失敗してしまう
    なので、適切な開発方法論をもってきてほしい。
    適切な開発方法論が、ものによっては、オブジェクト指向でないことは
    BREWより明らか

だと思います。

 開発標準をきめて、その開発標準に従ってやらせることは、開発効率っていうこともあるけど、「こうやると、このプロジェクトはできる!」というやり方をきめるためです。そうすることによって、やばい案件でなく、これは、まっとうに仕事をすれば、まっとうにできる案件になるから。

 はっきりいってしまうとですねえ、オブジェクト指向にまったく向かない開発に、オブジェクト指向を持ってきてしまうと、それだけで、開発は失敗します。だから、オブジェクト指向で開発標準なんか、作られると困るわけなんですよ。

 なんで、自分たちの仕事をこなせる開発標準をだしてきてほしいわけです。

 この開発標準は、メンバーによっても代わります。
 メンバーによっては、「ここを触らせたくない」っていうので、その部分をパターンにしてしまったりするから(バッチパターンなんかを作るとき、この意図もかなり多い)。

 で、その部分をPMさんにつくってもらいたいんだけど、プロジェクトマネージャーは、意味が通じないことが多いんだよね。工場の標準化と同じようにかんがえてしまう。
 工場の場合、作っているものは、似ています。たとえば、自動車工場で、おばぎをつくったり、お菓子工場で、ピアノをつくることはありません(って、言い切って大丈夫だよな??たぶん)。

 でも、ソフトウエアの場合、Javaで業務系をやっていた部隊が、次、Cやアセンブラで組み込みやファームとかっていう話、あります(最近、言語とか、OSとか選んでられないのよ!)。
 この2つの標準化を考えるってことは、自動車とおはぎの標準化を考えるっていうことで、無理っす!




 っていうことで、前書きはととのった。

 で、前のブログで書いた、「仕様を要素技術に分解し、その技術に対してリスクドリブンで行うという手法を、「こっそり」上司に見つからないようにやる」(一番最後の部分)について、なんだけど、これは、まず、

  ・やばい案件を早く見つけること

 のために、案件が来たら、要素技術に分解してしまって、その部分だけを抜き出して、確認をとってしまう。
 で、その要素ができるかどうかを確認し、できそうなら、使える部隊を考慮して、そこの部分をどこまで隠すかを決定して、パターンを作り上げていくという作業をしてます。

 くわしくはですね。。。

 げ、また、長くなってしまったので、またこんど。。
 いつまでたっても、かけないジャン!


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