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ホリエモンのニッポン放送買収をマネーゲームと報道するから、放送とITの融合の威力が見えない

2005-02-21 12:16:11 | Weblog
 もし、放送とITが融合すると、今までの、電波を使った放送の枠組みや、NHKの存立基盤自体が崩壊する。
 ホリエモンのニッポン放送買収は、それほど大きい威力をもっている話なのに、みんな、堀江社長VSフジテレビのマネーゲームといった小さな話にしちゃってるね。。。
 ホリエモンもフジテレビも、あんまりにも、そのへんの議論をしないので、ウィリアムのいたずらが、勝手に議論してさしあげましょう(^^)v




 放送とITが融合するっていうことは、つまり、

    放送局の制作した番組がWebで見れる

つーことですよね。

 こんなの、サーバーにコンテンツを置いておくだけでできますよね。
 WBSとか、いまでも、動画でみれるし。。。

 そうすると、ですよ。いままで電波の制約があったから、地方局の番組は見れなかったけど、インターネットなら地方局の番組も見れるわけです。
 さらに、昔の番組も、好きなときに見れる。
 WOWWOWやスカパーのようなBSや、ケーブルテレビの番組も、加入してない人でも、見たい番組だけ見て、その番組を見た分だけ課金されるという仕組みができる。

 そうなると、どうなるのか




 いつでも、昔の番組がインターネットで見れるなら、ビデオで録画しておく必要も無い。
 さらに、地方局でも、面白い番組(「水曜どーでしょう」とか?)があれば、全国規模で見られる。それに課金すれば。。。地方局のあらたな収入源になりますよね。

 さらに、視聴率って言う点で考えると、いままでは、在京キー局がその時間に流す番組だけが競争相手だったのに、今度は、地方局や自社の昔に流した放送までも、競争相手となる。

 逆に、初め放送したときには人気無かった番組(=視聴率が低かった番組)でも、あとあとになって人気になって、みんなに見られるってこともあるかもしれない。そんな番組に宣伝をいれたら。。。ずーっと使えるCMだったらお得だけど、何日にバーゲンとかいうCMなら、意味ない。。
 つまり、視聴率とか、CMの考え方も変わってくる




 さらにですよ、NHKの受信料って、テレビがあることが前提ですよね。

 でも、各放送局で、インターネットで流したら、そのうち、パソコンがあればいいやっていうことになり。。。

    テレビを買わない
     =NHKの受信料を払わない
     =NHKの存立基盤、あやうし(^^;)

 てことにならないかなあ。。。




 ちょっと、ITっぽい話にすると、最近、SOA(サービス指向アーキテクチャ)のからみで、Webサービスの話が話題になってるけど、どこの放送局が、いつ放送したのかをユーザーがまったく意識しないで、アクセスできる仕組みが、Webサービスとして実現できれば、これは、地方局やBSのあらたな財源となるし、番組の作り方もかわるんじゃーないか。




 その第一歩として、ライブドアがもし、ニッポン放送の今&昔のラジオ番組(オールナイトニッポン)などを、サーバーにアップして、有料コンテンツとして流したら面白いよね。

 もし、その枠組みが成功したら、他のポータルサイトでも、地方局やケーブルテレビ、地方ラジオ局の番組なんかを有料(もちろん無料もありえるけど)で流しだすんじゃないかな??




 っていうビジョンをホリエモンが出さないから、ニッポン放送買収劇が、マネーゲームのような小さな話で終わってしまう。

 プロ野球が変わったように、ホリエモンが、どうのこうのにかかわらず、放送業界もぜひ、ITを利用して、電波の枠組みにとらわれず、変わって欲しいものだ。
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