遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

納豆

2018-12-04 16:16:19 | 日記
平成30年12月4日(火)

納 豆




納豆には糸引き納豆と塩辛納豆が在る。
糸引き納豆は、大豆を蒸し(煮る)たものを納豆菌
で発酵させたもの。ねばねばと糸を引くのが特徴
である。健康食品として人気があり、以前は藁苞
(わらつと)に入ったものを納豆売りが売り歩く。
朝早く「ナットー、ナット、ナットー」の声に、
呼び起こされ、、一日の生活が始まった。


これに対し、塩辛納豆は大徳寺納豆に代表される
様に寺等で日本古来の製法により作られた食品。
これは大豆を蒸し、納豆菌を使わず麹菌を使用し
発酵させたもの。 風味は味噌、醤に近い。
大豆を蒸したものに麹黴を植え付け、塩水に3
~4か月浸し、取出して乾燥させたもの。

納豆汁


糸引き納豆を擂鉢で摺り、汁で伸ばして野菜や
豆腐等と一緒に煮たてた味噌汁。

名古屋で生れ育った私は、納豆を口にした事は
なかった。我家の食卓には納豆が一度も上がらな
かったからである。
東京に出て、大岡山での下宿生活、、、
一年後に下北沢の寮に移る。
大岡山では1,2度朝食に納豆が出されたが
全く口にしなかった。
下北沢では寮母さんが毎朝必ず「納豆」を食卓
の真ん中に丼に一杯、添えて在った。
最初私は手を付けなかったが、  或る日、
千葉県出身の寮生が、味噌汁に納豆を入れ、、
「入れてみろよ、美味しいよ、、、、」
少し抓み、、ねばねばと独特の臭いに閉口し、
余り好きではなかった。
それが、1年を過ぎる頃には、毎朝ご飯の上に
納豆を乗せ、、何の抵抗もなく掻き込んでいた。
味噌汁に入れてみたが、東京の白味噌には、、
これに慣れるのも時間がかかり、この薄味に
納豆は合わないと思った。


名古屋に帰り、今でも朝飯には納豆を、、
我家では誰も食べず、、唯一孫娘が一人、
喜んで食べている。

納豆巻き


搗きたての餅に納豆

これは私に似て、将来呑み助か、、、?


今日の1句

酔ひ覚めの朝納豆汁を啜りをり   ヤギ爺