「古都逍遥 京都・奈良編」「花の詩」「日常のこと」や花や風景写真

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創作曲「枚方風情くらわんか船」

2023年08月25日 18時15分19秒 | 和太鼓
 私が創作した10曲ほどの中で唯一お蔵入りしていた「枚方風情くらわんか船」という曲がある。
 題名をいうと住んでいる地域が分かってしまうが隠す必要もないので。2008年にこの曲を創った。全国組織の太鼓団体から独立して自治会のサポートを受けて自分のチームを作ったが、いつかわが町でわがチームの活躍が知れ広まったとき、地域に因む曲があると地域住民も楽しんでくれるであろうという思いで創作した。
どんな曲がいいか思案したが、伏見港から天満橋八軒屋浜まで淀川を往来した「三十石船」の停泊地、また京街道の枚方宿の鍵屋浦で商う天下御免の「くらわんか船」の売り子とのユーモラスな光景を描いた曲を創ろうと取組み2週間ほどかけて完成した。実際に資料館となっている枚方宿鍵屋に行き淀川を眺めながら資料と共に思いを馳せて見た。
 完成曲を実際に演じて好評だったのだが、お囃子調のリズムがまだ未熟だったわがチームに馴染めず、特に妻が調子に乗りにくいと愚痴ったことから3回ほどステージ演奏したがお蔵入りとなった。
 思い立って編曲意欲を起こしたのは、そろそろ引退の時が近づいたことから、後世の残すためメンバー達の力量と性格に適応するリズムに作り替えようと取り掛かったもの。
そしてようやく、前奏曲入りの「新 枚方風情くらわんか船」のたたき台が出来た。次に実際に叩いてみてリズムやテンポの感じを聴き、更に手を加えるところがあれば修正すると同時に、全員の息が合うかどうかも確かめる。
 前奏曲は締太鼓4台を二人(各2台)でリードをとり、長胴、平太鼓が力強くメロディーを叩くが、ある人は16分で、ある人は8分でメロディーに合わせサポートするという演出を講じる。そしてメインテーマの「くらわんか船」へと続く。前奏曲は淀屋橋八軒屋浜港から伏見港を往来する「三十石船」の力強さを演出し、枚方宿鍵屋浦で商う「くらわんか船」の賑わいを表現する。メイン曲では笛とチャンチキそしてチャッパも使う予定。桶太鼓を使うかどうかは全体の流れをみて検討するつもり。
 曲想が整い完成楽譜にして稽古に入るのは来年からになるだろう。今年は試し打ちということに。
 曲目説明の口上として歴史資料に残っている。「ここはどこじゃと船頭さんに問えば、ここは枚方鍵屋浦、鍵屋浦には碇はいらぬ、三味や太鼓で船止める」
そして曲中(前奏曲から本曲に入るとき)には「そーれそーれ、くらわかん、くらわんか!ごんぼ汁ごんぼ汁くらわんか、巻きずしどうじゃ、あん餅どうじゃ 銭がないのでようくらわんか。くらわんか、くらわんか サァサァサァみんなおきなはれ。」を挿入しチャンチキと笛を入れて賑やかに演じる。というもの・・・。
9月の練習のとき試打ちをし、修正しながら完成させるつもり。
 これが出来上がれば、私の創作曲すべて保存版として完成し受け継いでもらう。



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