ショット

見えないものを見る 感じたことを写真と文章でつづる暮らしと自然のフォト日記

鬼おどしとヤイカガシ

2014-02-04 20:27:41 | 民俗


←鬼おどし

           ↓ ヤイカガシ


きのうが節分 毎年の豆まきも家ではやらなかった 昔の風習も無くなった
町の機関誌に載せるために 昔ながらの風習を守っている地区を訪ねた

節分の夕方に立てる鬼おどしと 軒下の壁にさす ヤイカガシ
イワシの頭を焼いて香の葉に包んである 匂いで鬼が来ないと言われている

鬼おどしはこんな高いところにビクをかけてあるのだから 
自分より大男がいるに違いないと 家に寄りつかないのだろう

鬼が来ないように願う民の知恵 こうすることで気持ちだけでも楽になる
病気も不幸も鬼 鬼は自分の気持ちで押さえることができるのかもしれない

理由は定かでないが昔から続く行事 なくなるのは寂しい気もする
来年は家でもわすれずにやろうかと言ったら 鬼が笑うだろうか


立石稲荷 島田市

2013-05-21 16:58:37 | 民俗


山の中に大きな石が立っている だからか立石稲荷
この位置から見ると巨大な顔のようにもみえる 

巨石の中に奉られた磐座(いわくら)その歴史は木造より古いかもしれない
近くには古墳もあることからなおさらそう感じたが百数十年前が起源

波田のお稲荷さんといって親しまれ 初午に祭りが奉じられる
古くは焼津の漁師や島田の芸人たちの信仰もあった

島田市野田 波田地区 病院の東側 バイパストンネル付近
白岩寺に通じるく山の登り口にお稲荷さんはあった


奇祭鬼まつり

2013-02-12 10:48:29 | 民俗


男も 女も


老いも 若きも


カメラマンも お巡りさんも みんなが真っ白な粉をかぶり笑っている 
公務執行妨害にならないかと聞くと「祭りだから」とお巡りさんは応えた

粉をかぶると夏の病をしないといわれる 鬼まつり
愛知県豊橋市の安久美神戸神明社の祭りを4年ぶりに見た 

このお祭りは豊年と厄除けの祭として毎年行われた尊い神事
赤鬼が悪戯をするので天狗が懲らしめようと秘術を尽くし戦う

最後に和解して赤鬼が罪の償いに厄除けのタンキリ飴を撒きながら
境外へ飛び去る この飴を食べると厄除けとなり健康になると伝えられている

境内は 大勢の参拝者でにぎわっていた

赤鬼と天狗のからかいは見もの

そしてタンキリ飴といっしょに 粉もまく
まき手も観客も境内も町中も真っ白に染まる2/11

カウント366 ランキング93位


古の地域の神楽一同に

2012-11-18 07:46:16 | 民俗


きのうとは打って変わった 良い天気
近所の法事があるので 雨が上がって良かった

「夜ぴっとい神楽」は始めだけ見た 雨が強く降っていた
大きなテントの中が客席とはいえ足元に雨がしみこんでくる

夜っぴといは方言で 一晩中とか夜通しの時に使う
ちなみに昼間の一日間のことは「ひいとい」ともいう

舞いは大井川流域と安倍川流域の3市1町6か所の神楽が出演していた
神事の太鼓は湿気で皮が緩んでいるのだろう ボデンと鈍い音がした

神楽の始めは笹間神楽「順の舞」外国人女性が舞った
笹間地区に移り住んだ人が地元の芸能に参加するのはほほえましい

この笹間神楽は来月ゴスペルとの共演も予定されている
その時はこの人は舞わないそうだ ゴスペル隊も外人だから

祖国を捨てた裏切り者と外人は見るのだろうかとつまらん想像をした
徳山 梅津 笹間 清沢 横沢 滝沢と全部の神楽も見たいが

雨が強くて土砂崩れで道路が通行止めになると帰れなくなる
ファンのK東さんの舞いもあったかもしれないが帰宅


受け継がれ守られていく村祭り

2012-10-14 11:50:05 | 民俗


新東名金谷ICから北へ8キロ 道は山の中腹で高所を走る
その登りきった峠を右に折れると 神尾という集落がある

大井川鉄道神尾駅からだと登ってくることになる
そこの若宮八幡神社の祭典がきょうの午後からだ 

それに先だって火起こしの儀式が朝から行われた 
桧の火鑽臼( ひきりうす)火鑽杵(ひきりきね)は こごめの木

杵を手でもみ摩擦で種火を作る 古代の作法を取り入れている 

白装束の男衆が真剣に手もみするが簡単には火は起きない
ようやく煙が出て熾火ができるとそれを杉葉とワラに移す

ワラを8文字に降り 火を大きくして釜戸の焚付けとした
その火で炊くおこわは神前に供えたあと御供物として参拝者に配る

神尾という地名からして神事にふさわしいが ちなみに対岸は神座という
神様は大きくて対岸に座った神様の尾っぽがこちらにあったとされている

神尾は街からさほど離れていないが過疎地域で
数年前まで30件あった集落も 今は16件しか残らない

それでも昔からの神事は地域の氏子によって受け継がれている
またこの辺りには地層が波状に曲がる横臥褶曲の露出も見られる

そこから峠を北へ下った福用地区の祭りではどぶろくを作る
これも長年受け継がれている伝統だ 祭りは同じ日だが 

どぶろくは前日仕込み早朝に絞られて すでに瓶に移されていた
興味を持てば近場でも見どころはいっぱいあることになる