鈴木るりか著「14歳明日の時間割」あの「さよなら田中さん」の著者
前作と同じようにこの年代でこれだけの言葉が出てくるのかと思って読んだ
冬の日は落ちるのが早くて辺りは葡萄色の夕暮れが始まった
風に煽(あお)られて道に落ちた枯れ葉が乾いた音を立てる
祖父の部屋の襖を開ける 部屋に入ると独特の匂いがする
切干大根の煮たのと柑橘系の芳香剤と消毒液を薄く混ぜたような匂い
空の高いところで鳥が鳴いている 麗らかな暖かい日
空気に花の香りが混ざっている 燃え出でたやわらかな草の緑が眩しい
などの文をかいてみたい70歳