これは一風変わった読書案内の本。この春閉店を迎えた大型書店の各売り場の店員が、<最後に自分たちが本当に売りたい本に手書きPOPをつけて売ろう>と<思いの丈をぶつけたPOP>で本を紹介しているのである。目次を拾っても<感謝をこめてお客様におススメしたい一冊><本音を言えば、この芸術書が売りたかった><社会科学担当者が本当に売りたかった本>など、<本にはいつも片思い?>の書店員の思いがストレートに伝わってきて、笑ったり、感心したり。一般読者と同じ目線で書かれた、そんな手書きPOPにつられて何冊かメモしたが、こんな本屋さんがあれば数時間過ごしてしまいそうな気がした。
本書の内容の一部(加工している)