小さな庭の僅かな果樹、そのひとつの柚子(ゆず)の実が豊作だ。ミカン科らしいが、隣に植えている本物のミカンの木は1個も実がつかないのに不思議だ。調べると柑橘系の中で耐「寒・乾・湿」が強いとある。枝には棘があるし、皮が厚く、香りや酸味も強い。だから、耐えて生き抜く力が強いのだろう。昨日、テレビでたまたま見かけた「そよ風の手紙」(自閉症の子供と父親の奮闘記)も今日のような寒風の中、青空に向かって生きていると映る。もう間もなく冬至、柚子湯に浸ってひとり惰“浴”を貪っていいのか、と問われているような気がする。