晴耕雨読、山

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読み方が変わる『僕らが毎日やっている最強の読み方』

2017年09月12日 | 読書

テレビ出演や著作量産で売れっ子の両氏、多忙な中で新聞は電子版含めて毎日10紙以上に目を通しているという。その二人の読書術、雑誌は週刊誌、経済・ビジネス誌、月刊誌さらにネット、書籍、教科書・学習参考書まで、読むものなら何でも。タイトルに偽り無しで極めて実践的である。「安倍政権の機関紙」である『読売新聞』は<海外関係の記事が充実している。生活面、とくに「人生案内」(人生相談)が面白い>、『毎日新聞』は<個々の記者のパワーがある>。雑誌も<『中央公論』は親会社の『読売新聞』と一体化>、『月刊日本』は右翼、『情況』は新左翼それぞれの考え方、『社会主義』は自治労など組合の経済分析が分かるという具合に、そう思っていたことや初めて聞く話も。歴史の学び直しには教科書の「日本史A」「世界史A」がお薦めとか、ネットは<特定のものだけが大きく見えたり、別のものが見えなくなったりする>「プリズム効果」があるとの指摘などにも納得。そして、読み方の佐藤流「熟読&速読」の技法は直ぐに使えそうだ。1冊5分程度で読み終える「超速読」は<「はじめに」の1ページと「目次」、見出しやキーワードを頭に入れて、結論の1ページ>を。30分程度の「速読」は、加えて<きちんと読むべき部分を見つけてその部分を早く目で追う>など。図書館本が貸し出し期限内に読み切れずに返却することや新聞は僅か1紙で1週間近くになることも多い。まさに目からうろこに近いこの本、いつものペースで熟読してしまった。