伝統ある英国のTANNOY IIILZで聴く、音楽の父J.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集第1番〜第4番 『四季』をアラベラ・美歩・シュタインバッハーのヴァイオリンで聴く。

2020年09月23日 | クラシック音楽・オーディオ

最近定番のように真空管アンプの相性も合った万能的な「3/5a」で聴くことが多いが、久しぶりにGOODMANS AXIOM 80のA.R.U付きの箱に10吋同軸型2ウェイユニットであるHPD295のTANNOYのユニットを入れたエンクロージャーと真空管アンプ300Bの組合の音を聴くために電源を入れた。このユニットは最近自分でユニット関係をメンテナンスをし随分効果的な結果になりエッジも最近やっと馴染みTANNOYらしい音に落ち着いてきたようである。
「ho's systemのLS3/5a」にはLUXKIT A3500のアンプで聴いているが、どちらも随分気に入りの音質に近づいているような気もするのですが・・・・。

但しヴァイオリンにはGOODMANS AXIOM 80のA.R.U付きの箱に10吋同軸型2ウェイTANNOYのユニットに火屋のアンプ300Bシングルの組合せで聴くことが一番である、とかく癖は強いが弦楽器には独特の音を奏でるTANNOYのユニットには「ho's systemのLS3/5a」もさすが敵わない。弦音の輝きの再生はこの癖のあるタンノイのユニットが最も美しいモニハーの音にうなずける。誰かが言ってたように怪しげな「燻し銀のような」麻薬的な処のある音が魅力的だ。
此処で将来に向けて思うのは今後注目事項はアンプのグレートアップが鍵になるであろう、驚異的なレスポンスを得られるようになるのかも知れない。前のブログでも紹介したが、真空管も使用方法も新しい使い方が話題となってMacintoshの新しいアンプはモノーラルで300Wの出力可能の機器も発表され新しいテクノロジーと真空管の融和された物に期待できる。ただユニットだけは発売当初から進歩してない、といいより出来ないのであろう全く奥は深いようだ。

今もエンクロージャーの自然な木目は好きで定期的に椿油をほんの少し塗布し乾いた木綿の雑巾で乾拭きし保存状態を保っています。



以前筆者のブログでも紹介したと思うがヴァイオリニストのアラベラ・美歩・シュタインバッハー(Arabella Miho Steinbacher)の 新譜で今回はヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集第1番〜第4番 『四季』を紹介をする。

今回は四季と言えばイムジチの演奏は昔良く聴いたが、最近では滅多に聴かなくなった。赤毛の司祭ともいわれ、特に昔から日本人には此の季節感豊かな曲に共感してか大変ファンの多いと演奏曲と聞く、
彼女はこれまでに19枚のアルバムをリリースし、2度のエコー・クラシック賞に輝く。ペンタトーン・クラシックスと専属契約を結び、多種多様なレパートリーを録音している。最新盤『ヴィヴァルディ:四季&ピアソラ:ブエノスアイレスの四季』録音状態も大変すぐれた聴きやすい仕上がりになっている。


昔ヴィヴァルディといえばイ・ムジチ合奏団と言われアーヨのヴァイオリンが有名であった、当時フィリップスのプレスしたオランダ盤のイ・ムジチ大全集の限定セット15枚入りで購入したものが今も大切に保管している。



このレコードは購入後記憶によれば45年程前の物と記憶する、当時は聖徳太子5人は大金だった記憶する「限定品」の言葉には弱くすぐに申込した。フィリップスオリジナルの直輸入品とは当時は珍しかった、貴重品を入手した感覚があった。音質も癖もなく大変良い塩梅でした。

今までヴィヴァルディ:四季はイ・ムジチ演奏を聴くことが殆どでヴィヴァルディ:四季以外には余り興味なかったが、今回聴いて驚く、ヴァイオリン協奏曲集『和声と創意の試み』op.8より特にこのヴァイオリン協奏曲 第1番~第4番『四季』は人気があり幻音が魅力いっぱいで懐かしく感じる。



1952年、12人の若く才能溢れるサンタ・チェチーリア音楽院の卒業生たちによって結成。編成は、ヴァイオリン6人、ヴィオラ2人、チェロ2人、コントラバス1人、そしてハープシコード。同年3月30日、彼らの公式デビュー・コンサートがサンタ・チェチーリア音楽院で行われ、大成功を収めた。

翌4月、ラジオ放送用にリハーサルしているイ・ムジチを聴いたトスカニーニが、ジャーナリストの前で彼らについて熱っぽく語り、自らの写真に
『素晴らしい!絶品だ!まだ音楽は死んでいなかった!』
という言葉を寄せて彼らに贈った。まさにこのときが、その後の驚異的な数々の成功の始まりであった。



彼らの録音したヴィヴァルディの『四季』は世界中で空前のバロック・ブームをもたらし、日本でも記録的なセールスを記録したそうだ。結成以来半世紀余、イタリアの高く突き抜ける青空のように明るい彼らのサウンドは、今も世界中の人々の心を幸福感で満たし続けている。

アントニオ・ルーチョ・ヴィヴァルディ(Antonio Lucio Vivaldi)
10歳より教会附属の学校に入り、25歳で司祭に叙階される。赤毛であったことから、「赤毛の司祭」Il Prete Rosso(イル・プレーテ・ロッソ)と呼ばれるようになった。


司祭、作曲家、ヴァイオリニスト。1678年伊ヴェネツィアの生まれ、1741年ウィーンで没す。司祭となってからヴェネツィアのピエタ女子養育院の音楽学校で指導にあたり、この学校のために多くの曲を書き発表した。作品は広範にわたり、特に協奏曲において、合奏協奏曲、独奏協奏曲の発展に寄与し、シンフォニア風の急緩急の3楽章形式を確立した。バッハはもとより、古典派協奏曲の先駆的役割を果たすなど多大な影響を与えている。

ヴィヴァルディがヴェネツィアのみに留まらず、ヨーロッパでも名声を得ていたことがわかる。作品3、4、8、9はすべて献辞つきで王侯貴族に献呈されているが、献辞のない作品5、6、7、10、11、12のうちのいくつかは、出版社がヴィヴァルディの了解を得ることなく出版した可能性が高い。作品8、12曲の協奏曲集『和声と創意への試み』(四季を含む)は特に有名である。

アラベラ・美歩・シュタインバッハー
ミュンヘンでドイツ人の父と日本人の母に生まれ、3歳の時からヴァイオリンを始める。8歳よりミュンヘン音楽大学でアナ・チュマチェンコに師事し、イヴリー・ギトリスからも多大な音楽的影響と指導を受けた。
使用楽器は、日本音楽財団貸与のストラディヴァリウス「ブース」(1716年製)。



【曲目】
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):ヴァイオリン協奏曲集『和声と創意の試み』Op.8よりヴァイオリン協奏曲第1番~第4番『四季』
アストル・ピアソラ(1921-1992):『ブエノスアイレスの四季』(ペーター・フォン・ヴィーンハルト編曲)
 (1)ピアソラ:「ブエノスアイレスの春」
 (2)ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ホ長調 Op.8-1 RV 269「春」
 (3)ピアソラ:「ブエノスアイレスの夏」
 (4)ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調 Op.8-2 RV 315「夏」
 (5)ピアソラ:「ブエノスアイレスの秋」
 (6)ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲第3番 ヘ長調 Op.8-3 RV 293「秋」
 (7)ピアソラ:「ブエノスアイレスの冬」
 (8)ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲第4番 ヘ短調 Op.8-4 RV 297「冬」

【演奏】
アラベラ・美歩・シュタインバッハー(ヴァイオリン:1716年ストラディヴァリウス「ブース」(日本音楽財団貸与))
ミュンヘン室内管弦楽団、
ジェラルダス・ビドヴァ(コンサートマスター)

【録音】
セッション:2018年7月/昇天教会、ミュンヘン-ゼンドリンク(ドイツ)
エグゼクティヴ・プロデューサー:ルノー・ロランジェ(PENTATONE)
A&Rマネージャー:ケイト・ロケット(PENTATONE)
レコーディング・プロデューサー、バランシング、エディティング:エルド・グルート(ポリヒムニア・インターナショナル)
バランス&レコーディング・エンジニア:ジャン=マリー・ヘイセン

国際舞台の第一線で活躍するヴァイオリニスト。聴衆を魅了し続ける幅広いレパートリーは、古典派やロマン派の主要な協奏曲にはじまり、バルトーク、ベルク、ブリテン、グラズノフ、グバイドゥーリナ、ハルトマン、ヒンデミット、ハチャトゥリアン、ミヨー、プロコフィエフ、シュニトケ、ショスタコーヴィチ、シマノフスキらの作品にまでわたる。



2004年、パリで急病のチョン・キョンファに代わり、サー・ネヴィル・マリナー指揮フランス放送フィルハーモニー管弦楽団とベートーヴェンの協奏曲を演奏し大成功を収めたのをきっかけに、ソリストとしてのキャリアをスタートさせた。今回のヴィヴァルディの演奏は実に心地よく久しぶりの『四季』を堪能できた、筆者としてはおまけ的に彼女の演奏するリベルタンゴをヴァイオリンで弾いてみようかという話になり、楽譜入手とともに手本としてこの盤を購入。リベルタンゴにはピアソラ自身の演奏も数種類あり、私が一番好きなのは疾走感あふれるウィーンでのライブ盤である。当シュタインバッハーとヴィーンハルトの演奏はその疾走感をよく捉えている。



アレンジとピアノを担当したヴィーンハルトは相当の才人と見えて、とにかくセンスが良い。ピアソラ没後、雨後の竹の子のように出てきたクラシック演奏家のピアソラ演奏だが、二三の例外を除いてはピアソラらしくない演奏が多い。


 ピアソラ:リベルタンゴ/アディオス・ノニーノ/天使のミロンガ/オブリビオン/レビラード
 ポンセ:エストレリータ
 ファリャ:スペイン舞曲/火祭りの踊り
 クライスラー:ジプシーの女
 ヒナステラ:パンペアーナ第1番/ヴァイオリンとピアノのためのラプソディー
 アルベニス:タンゴ op.165-2
 ミヨー:ブラジリア
 ヴィラ=ロボス:ナナ/ポロ/黒鳥の歌
 ヴィーンハルト:サルサ
 マイク・モウワー:ボッサ・メレンゴヴァ

アラベラ・美歩・シュタインバッハー(ヴァイオリン)
ペーター・フォン・ヴィーンハルト(ピアノ)

アディオス・ノニーノの長いグリッサンドなど「これだよ、これ!」という感じだ。
やはり弦音はTANNOYに火屋のアンプは限るようである、ブラボー!