今年も新しい年の始まりであります。
バージョン例年相変わらず年末大忙しの中で作った年賀状です。年賀状普通紙厚紙印刷は以前の新しいリコー複合機に変更して、操作が違いてこずりました、しかも年末にフォトショップ、イラストレーター共にバージョンアップため操作に手間取ったが、少し手こずったが無事プリントすることが出来ました。勿論Macのバージョン12.1とアップした。
今年も宜しくお願いいたします。
最近の筆者が正月恒例となっているJ.S.Bach:Orchestersuite, Ouvertüre「序曲」を聴く。比較的演奏の新しいアルバムを選びました。
勿論年の初めはTANNOY IIILZ in Cabinet mkII(IIILZ Monitor Gold)のユニットにGOODMANS AXIOM 80の箱に入れたエンクロージャーで試聴する。
ご存知の方も多いと思いますが、使用するTANNOY Monitor Gold III-LZ(1967年発売)Monitor Gold 15"/12"と同時に発売された10inch同軸型2ウェイスピーカーシステム。ネットワークが付属してユニットで単体で販売していました。1967年各ユニットの入力インピーダンスが16Ωから8Ωに変更された。形式名は15インチユニットがLSU/HF15G、12インチユニットがLSU/HF12Gであるが、ユニットの磁気回路カバーの色が金に変わったため「モニターゴールド」と通称された。以降火災に遭うまで製造は続きヴィンテージと言われるユニットである。IIILZ Monitor Goldを組み込んだブックシェルフ型スピーカーシステムが名機と言われたTANNOY IIILZ in Cabinet mkIIでした。
当時五味先生などがオリジナルに勝るものなしと言われたが、筆者は頑なにオリジナルで聴き続けたが、オペラ、オーケストラの演奏は不向きで聴く音楽も偏りがちになる、そして知ったことはGOODMANS AXIOM 80の箱に入れると良い音がすると言われ現在 AXIOM 80に入れて聴くがこれが実に良い塩梅で今に至る。
音質、ホール感等の試聴には「序曲」あたりのアンサンブルはまさに実に良いバランスで塩梅良く聴かせる音のツボは心得ているのである。
実にタンノイ大型に近い風貌の音で聴こえる、オリジナルIIILZでは想像出来ない音である感じはする、それでいて独特の弦艶がある鳴り方は絶品である。此のあたりは完成度の強いLS3/5aも比べようが無いようです。
ここで、バッハの作品は作曲順に付番されているのに対し、この番号はジャンルごとにまとめて番号が振られている。初版における番号付けは以下の通りであるので纏めてみました。
BWV 1-231 カンタータ、モテット
BWV 232-243 ミサ
BWV 244-249 オラトリオ
BWV 250-524 コラール、歌曲
BWV 525-771 オルガン曲
BWV 772-994 オルガン以外の鍵盤楽器(チェンバロ、クラヴィコード)の曲
BWV 995-1000 リュート曲
BWV 1001-1040 室内楽
BWV 1041-1065 協奏曲
BWV 1066-1071 管弦楽曲
BWV 1072-1080 ひとつの作品の中に異なる演奏形態の含まれている作品や演奏形態の指定のない作品
BWV Anh. 1-189 補遺 (Anhang):散逸した作品や偽作など
上記のようにジャンル毎に纏っているため分かりやい。
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach)の『管弦楽組曲』は『ブランデンブルク協奏曲』と並ぶその代表的管弦楽作品の一つである。BWV1066から1069までの、独立した4組曲から成る。それぞれバリエーション豊かな4作品は当時の様々な舞曲や宮廷音楽の集大成であり、またフランス風序曲形式の一つの完成体を見ることができる。
またBWV 1066-1071 管弦楽曲と明記しているが、通常「管弦楽組曲」と呼ばれるJ.S.バッハのBWV.1066から1069までの4作品。バッハ自身はこれらの作品を「組曲」とは呼ばず「フランス風の序曲から始まる作品」と称していたとされます。近年の研究によると、作曲年代もこれまで想定されていた年代よりはるか以前のヴァイマール、及びケーテン時代の作品と推測されており、譜面に記されたトランペットやティンパニは、後年ライプツィヒで演奏するために追加された可能性も指摘されています。
自筆のスコアは散逸してしまいましたが、モルテンセンは研究結果が反映されたオリジナル・ヴァージョンで演奏、バッハがもともと意図したであろう、小規模なアンサンブルによる組曲として聴かせます。例えば特徴的な第3序曲(組曲)のトランペットとティンパニは省かれていますが、作品の美しさは全く損なわれていません。
正月は先ずはこの「序曲」バッハ:管弦楽組曲(序曲)オリジナル版デンマークを代表するラース・ウルリク・モーテンセン(Cemb)/バロック・アンサンブル、コンチェルト・コペンハーゲンによる演奏で楽しむことにした。
バッハ:管弦楽組曲(序曲)オリジナル版
構成数 | 2枚
● 第1番ハ長調 BWV.1066
● 第2番ロ短調 BWV.1067
● 第3番ニ長調 BWV.1068
● 第4番ニ長調 BWV.1069
コンチェルト・コペンハーゲン(古楽器使用)
ラース・ウルリク・モルテンセン(指揮)
録音時期:2019年11月20-24日
録音場所:デンマーク、Garnisson Church, Copenhagen
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
管弦楽組曲はJ.S.Bachがまとめての曲集として構想したものでは全くなく、様々な機会に作曲された作品集めた作品であり、ブランデンブルグ協奏曲や、無伴奏ヴァイオリン、無伴奏チェロ組曲とはそこらへんの成立事情・性格が大いに異なります。この4曲は様々な経緯(改作)を経て、おそらくいずれも最終的にライプツィヒ時代の演奏機会に現在伝えられる版に近づけられてきたことが、逆にその共通点と言えるので、全体としてのオリジナル版という呼び方は意味があまり大きくない。
個人的に好きな第3番ニ長調 BWV.1068はカンタータにも転用され、ティンパニーを加えた艶やかな仕上がりになっているとが特徴で管弦楽組曲(序曲)にはティンパニーの音は入っていない。勿論下記で紹介するブランデンブルク協奏曲もカンタータに転用されている事は有名である。
同メンバー演奏のバッハ:ブランデンブルク協奏曲全6曲もバランスよ良い演奏であった。
構成数 | 2枚
【曲目】
J.S.バッハ(1685-1750):ブランデンブルク協奏曲 第1番-第6番
【演奏】
ラース・ウルリク・モルテンセン(チェンバロ&音楽監督)
コンチェルト・コペンハーゲン(古楽器使用)
【録音】
2017年2月6-11日
Eslov kyrka, Sweden
コンチェルト・コペンハーゲンとモルテンセンによるバッハ・シリーズ。これまでにリリースされたバッハ後期の名作「ロ短調ミサ」は早めのテンポと優美に溶け合った少人数の合唱から生まれる闊達な演奏が、また協奏曲でも常に生き生きとした響きをもたらすアンサンブルが高く評価されています。2018年最新作は人気の高いブランデンブルク協奏曲。
今回紹介する「管弦楽組曲のオリジナル版」という録音は珍しかったし、自分も耳にするのは初めてです。確かに「序曲」違う演奏が発見できた。これはBWV 1067のフルート奏者新しい試みと伺える、これはBachファンでもめったに出会えない上質なもの。
Mortensen/Concerto Copenhagenは、演奏者を極力減らして純度の高い、それでいて全く中庸としか表現できない絶妙なバランスの演奏を実現させており、この4曲中では通常版と差が少ない第1番・第2番においてその魅力は絶大です。おそらく聴くものにとって最大のハードルとなるのは、最も高名な第3番で、この曲からはトランペットとティンパニがはずされており、ちょっと同じ曲と思えないほど。この3番の伝承資料の最古が1730年であることを考えれば、歴史的に当然のように伝えられてきた「ケーテン時代の作と思われる」と思います。
J.S.Bachの管弦楽組曲全集は、何気ない音楽のようでいて同時代はもちろん歴史的に凌駕するもののない傑作集と思います。
今回このメンバーによる演奏は新しいJ.S.Bachの演奏が垣間見えたように感じました。最近古楽器ブームなのであろうか古楽器演奏が多い。
今年もよろしくお願いします。ブラボー!