伝統ある英国のTANNOY IIILZで聴く、音楽の父J.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

秋の夜長はJ.S.バッハに限る、レイラ・シャイエグ(Leila Schayegh)のバロックヴァイオリンの世界の検証

2024年10月10日 | J.S.バッハ制作音楽

最近はすっかり朝夕は大変過ごし易い秋特有の季節になる、適温な温度で淹れた珈琲の美味い季節になったのと同時に音楽鑑賞にも最適な時期となった。
筆者がJ.S.バッハの音楽を聴き出し一時古楽器演奏オランダの鍵盤楽器奏者グスタフ・レオンハルトのアルバムを集め出した事がキッカケであろう、当時は古楽器演奏については色々な事を言われたがひっそり隠すように聴き出した。その後モダン楽器、ピアノ演奏も聴くが基本は今も古楽器演奏と分かると視聴し思うはバッハ演奏には矢張り古楽器の音色が相性が良いと思っているのだが・・・
今回のバッハのヴァイオリンとハープシコードのための6曲のソナタは、音楽が自然に流れていく名曲が続いて大好きなのだが、このアルバムはその決定盤になるかもしれないとも思うバロック・ヴァイオリンの若手レイラ・シャイエと、チェンバロのイェルク・ハルベックの古楽器演奏は、速い楽章では、踊り出したくなるような生き生きとした対話があり、アダージョの楽章では、ヴァイオリンの重みたっぷりの奏法から生まれる色合いの豊かさが素晴らしい。

其れは兎に角我が愛機と相性の良い、10吋TANNOY(IIILZ Monitor Gold/30Hz~20kHz)ユニットが実に上手い具合に鳴るは数字では無い様で、1967年当時は此の10吋(25.4センチ)が指向性がスムースに繋がる限界とも言われるそうである。以前は火災によりコーン紙が変わりHPD295(22Hz~20kHz)と周波数特性は良いのですが Monitor Goldのユニット比べると聴き心地は断然 Monitor Goldが冴える、同ユニットに於いてもユニットのコーン紙に寄っても随分な違いがある、其れにしても良い音にはそれなりの条件がある様です。それまでのTANNOYのにはそのサイズ10吋以下が無くそれなりの訳があった様である。解明すると其れはツーウエイの指向性がスムースに繋がる限界にあると思う。

ヴィンテージファンの間にも燻銀の音と言われるTANNOY/IIILZ Monitor Gold以前までとされるマニアの方も多いと言われるそうですが弦楽四重奏曲等の微妙なニュアンスを聴くと、マニアの一言も分かる様にも感じます。確かに現在使用するTANNOYⅢLZ in GOODMAN AXIOM80 CabinetのAXIOM80の箱にユニットを移植しある程度なら仕込み安定すると弦楽器の演奏女性ヴォーガルの実に上手く鳴る音は実に安定している、聴くのは以前と比べ擦る楽器の対応が多くなった。



レイラ・シャイエグ(Leila Schayegh)は、現在のバロック音楽界で最も注目されているスイスの古楽総本山「バーゼル・スコラ・カントルム(SCB)」でキアラ・バンキーニに学び、2010年からは自身もSCBでバロック・ヴァイオリンの教授を務める古楽新世代のヴァイオリニストの一人です。スペインの名門古楽レーベル、グロッサ(Glossa)が満を持してリリースするJ.S.バッハの「ヴァイオリン・ソナタ集」では、古楽界の次代を担う若き巨匠たちが共演!大バッハの6つのソナタを奏でるのは、現代の古楽シーンのライジング・スターたち、バロック・ヴァイオリンのレイラ・シャイエと、チェンバロのイェルク・ハルベックのバッハのソナタ集でもある。
キアラ・バンキーニのアンサンブル415のメンバーとして活躍し、ボニッツォーニのラ・リゾナンサでは第1ヴァイオリンを務めるレイラ・シャイエ。2010年からは、師であるバンキーニの後任として、母校であるスイスの古楽総本山バーゼル・スコラ・カントルムで後進の育成にあたるバロック・ヴァイオリン界の才女であると言われる。



イェルク・ハルベックJörg Halubek (1977年生)は、シュトゥットガルトのバロック・オーケストラ、イル・ジュスト・バロッコの指揮者として目覚ましい活躍を展開中のドイツ古楽界の若きスター。フライブルクとバーゼルで古楽奏法を学び、リンツ・アントン・ブルックナー音楽大学、シュトゥットガルト音楽大学で教授を務める実力者である。最近は古楽器演奏を楽しんでますが、最新の状況をお伝えします。イェルク・ハルベク(Jörg Halubek)指揮者、チェンバロ奏者、オルガン奏者として古楽の専門家です。忘れられたオペラやその他のニッチなレパートリーを再発見し、復活させることは、彼の特徴の1つです。2023年11月のヘルネ古楽音楽祭では、彼は自身のアンサンブルであるイル・グスト・バロッコと共に、全く知られていないフランスのバロック作曲家アントニア・ベンボ(1640-1720)の「愛するエルコーレ」を発表しました。
イェルク・ハルベクとイル・グスト・バロッコは、忘れられたオペラを発見し、2023年5月のシュトゥットガルト・バロック音楽祭で初めて演奏しました。イェルク・ハルベクが2023年にバッハ合唱団およびハイデルベルク・フィルハーモニー管弦楽団と共演したもう一つの珍しい作品は、カール・ハインリヒ・グラウンの「クリスマス・オラトリオ」です。彼は2023年11月にオルガン奏者として中国デビューを果たし、杭州コンサートホールでのオルガンコンサートと浙江音楽学院でのマスタークラスにゲストとして招かれました。



2024年には再訪の興味深い招待が続いており、フライブルク・バロック管弦楽団とともに、フライブルク・コンツェルトハウスで開催された大晦日のガラでハイドンとチマローザの作品で新年をスタートさせました。2024年春にはルツェルン劇場に戻り、オペラ界では珍しいもう1つの作品がプログラムに含まれています。彼の音楽指揮でヴィヴァルディのジュスティーノが演奏されます(初演は5月5日)。イェルク・ハルベクはイル・グスト・バロッコとともにシュトゥットガルト・バロック音楽祭2024に参加します。4月26日にはスカルラッティとグリマーニの作品を上演します。
イェルク・ハルベクは、指揮者としての活動のほか、2004年にライプツィヒで開催されたヨハン・ゼバスティアン・バッハ国際コンクールで優勝して以来、ドイツ国内外でチェンバロ奏者、オルガン奏者として活躍しています。シュトゥットガルトとフライブルクでジョン・ラウクヴィクとロバート・ヒルに師事し、宗教音楽、オルガン、チェンバロを学びました。彼は、スコラ・カントルム・バジリエンシスでイェスパー・クリステンセンとアンドレア・マルコンに師事し、歴史的演奏の実践を専門としました。

確かにチェンバロ演奏とのヴァイオリン・ソナタは鍵盤楽器の違いで曲の感じが変わる、確かに筆者が感じるはハルベックのチェンバロの音は落ち着きさがあり、どっしり落ち着いた表情は大変感動を覚えた。



J.S.バッハ:ヴァイオリン・ソナタ集(BW V1014~1019)
構成数 /2枚

曲目
 ソナタ第1番ロ短調 BWV.1014
 ソナタ第2番イ長調 BWV.1015
 ソナタ第3番ホ長調BWV.1016
 ソナタ第4番ハ短調 BWV.1017
 ソナタ第5番ヘ短調 BWV.1018
 ソナタ第6番ト長調BWV.1019
 ソナタ ト長調 BWV.1019a
演奏
 レイラ・シャイエ(ヴァイオリン)
 イェルク・ハルベック(チェンバロ)
録音
 2015年6月、ファウテンバッハ旧教会(アーハーン、ドイツ)

筆者が思うに古楽新世代の名手 ライラ・シャイエークの演奏はどちらかと言えばJ.S.バッハの演奏は実に見事にヴァロックヴァイオリンをまじかで聴くような感じがする。
イェルク・ハルベックの澄んだチェンバロの音色に溶け込み思わず聴き惚れるバランスの良い演奏である。先日アナイス・チェンと共演したイェルク・ハルベックのアルバムJ .S.バッハ(1685-1750)をオルガンの演奏も大変よかったが今回のチェンバロでのヴァロックヴァイオリンとのJ.S.バッハのヴァイオリンソナタも心に残る演奏と思える。
この様なアルバム視聴は我が家のTANNOYⅢLZ in GOODMAN AXIOM80 Cabinetでの鳴り響く演奏は実に適している。このTANNOYユニットは発売は1967年発売ため既に六十年近くの月日が過ぎている。未だ現行品のユニットであり、この様な弦楽器の演奏には実に見事に歌い上げるのです。



勿論アンプの相性も選ぶは大変難しいが今だに我が部屋で鳴っているのは驚きでもある。最近新しい演奏者が古楽器を上手い具合に演奏をするので驚いているが曲によってはモダンヴァイオリンでの演奏も捨てがたい、レイラ・シャイエの演奏でバロックにとどまらず、古典派、ロマン派のピリオド演奏へとレパートリーを拡げているレイラ・シャイエ。前作ではロマンティック・ヴァイオリンを使用したブラームスのソナタ集を録音して話題を呼びましたが、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ全集特に「雨の歌」を視聴したが筆者の持つ古いジョコンダ・デヴィートのヴァイオリン演奏には叶わない。
聴けば分かるがどうやら品格が違い心に染みるブラームスが味わえるのである。元々この曲はブラームスがクララ・シューマンを愛していたことは有名な話ですが、「雨の歌」は、もともとクララの誕生日にプレゼントした歌曲でした。

尚この曲について簡単に調べますと次の様な解説があります、「ブラームスが夏の避暑地として愛していたベルチャッハで1848年から49年にかけて作曲されました。副題の「雨の歌」というのは、第3楽章の冒頭の旋律が歌曲「雨の歌」から引用されているためにつけられたものです。しかし、その様な単なる引用にとどまらず、作品全体を雨の日の物思いにふけるしみじみとした感情のようなものが支配しています。特に第2楽章はその様な深い感情がしみじみと歌われる楽章であり、一度聴けば忘れることのできない音楽です。」と解説事項がある。



上記アルバムは数年前に2トラ38のオープンリールから複製のCDアルバムには叶わないのだ、デヴィートの最高傑作と言われるが聴けば納得出来るのが名盤になる要素なのであろう。参考にして頂きたい。


キアラ・バンキーニのアンサンブル415やラ・リゾナンサ、コンチェルト・ケルンなどのメンバーとして様々なコンサートやレコーディングで存在感を示してきた古楽新世代のヴァイオリニスト、ライラ・シャイエーク。これまで、ルクレールやブラームス、ヴィヴァルディなどの才気煥発なアルバムを送り出してきたシャイエークのGlossa録音第8弾。プロフェッショナルからアマチュアまで、あらゆるヴァイオリニストにとっての永遠の課題であり聖典となる記念碑的な作品、バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ(BWV.1001-1006)をついに録音。



アナイス・チェンJ.S.Bach: Sonatas and Partitas(BW V1001~1006)

J.S.バッハ:無伴奏ソナタ&パルティータ全曲
CD1
 ソナタ第1番ト短調 BWV.1001
 パルティータ第1番ロ短調 BWV.1002
 ソナタ第2番イ短調 BWV.1003
CD2
 パルティータ第2番ニ短調 BWV.1004
 ソナタ第3番ハ長調 BWV.1005
 パルティータ第3番ホ長調 BWV.1006
演奏
 ライラ・シャイエーク(バロック・ヴァイオリン)
 使用楽器:アンドレア・グァルネリ1675年製
録音時期:2019年9月9-11日、2020年1月21-23日
録音場所:スイス、ラ・ショー=ド=フォン、TPR音楽ルーム



彼女の生き生きとした解釈は、彼女を古代音楽の中心人物に位置づけています。彼女はソリストとして、または室内楽グループの一員として世界中で演奏しており、コンサートやマスタークラスのために現代のオーケストラから定期的に招待されているそうです。
詳しくは以下の様な記事を参考にしました。「ヴァイオリニストのレイラ・シャイエフは、数年前にソナタBWV1014-1019の録音でバッハの専門知識をすでに印象的に示しており、この録音はディアパゾン・ドル・ド・ランヌ、エディターズ・チョイスを受賞し、権威あるドイツ・シャルプラッテン批評家協会のベストリストにも選ばれました。現在、彼女はバッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータとしてよく知られているバッハのSei Soloに挑戦しています。



記念碑的なBWV1001-1006は、歴史的演奏実践を専門とするか否かにかかわらず、すべてのヴァイオリニストにとって必須の、ソロのベンチマークとなるヴァイオリン曲です。ここでも、彼女のアプローチと技術 的完璧さは、バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータが決して尽きていないことの印象的な証拠であり、彼女のような新しい優秀な演奏家が常にこれらの素晴らしい作品に新たな光を当ててくれるでしょう。」
パルティータ第2番ニ短調 BWV.1004 5. BWV.1004:Chaconne

ソナタとパルティータの違いって? ソナタ(教会ソナタ)は真面目な音楽で、バッハのこの曲集では3曲のいずれにも中核にフーガを据えて、威光を放っています。 一方のパルティータ(組曲または室内ソナタ)は舞曲を構成した世俗音楽です。 ソナタはフォーマルな音楽、パルティータはカジュアルなそれと言えましょう。



中でも話題はバッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番BWV. 1004の最終楽章である。 「シャコンヌ」とは16世紀のスペインに由来する舞曲の形式のひとつで、短いバス声部が反復され、その反復の上部で次々と変奏が行われていく。シャコンヌ (仏 chaconne)は3拍子の舞曲の一種。 バロック時代にはオスティナートによる変奏曲の形式として盛んに用いられた。秋の夜長にバッハの chaconneのさまざまな演奏の違いを楽しむには実に良い季節でもある。ブラボー!

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